韓国最大の複合企業であるサムスングループは2014年、統制を容易にし、主力事業(電子機器、金融、建設)を合理化するために、さまざまな系列会社の統合を急いできた。
サムスングループの防衛および化学関連系列会社に部品を供給している企業の幹部によると、サムスングループの最高幹部らは、主力事業との相乗効果が薄い上に業績も振るわないことから、これらの系列会社をどう処分するか検討していたという。
サムスングループのある上級幹部は、匿名で次のように述べた。「不要な事業を切り捨てて、電子機器などの主要な成長分野に力を注がなければならない」
サムスンテックウィン、サムスン総合化学、サムスントタル、サムスンタレスの4社は、韓国の複合企業ハンファグループに1兆9000億ウォン(17億ドル)で売却される。サムスングループは声明で、これに関連する必要な承認手続きは1月に始まり、2015年前半に終了する予定だと述べている。
サムスングループが数十億ドルの価値がある事業全体を売却するのは、自動車事業を丸ごと売却した1997年のアジア金融危機以来となる。
サムスン電子、サムスン物産、サムスン証券などの系列企業が、監視、航空、オプトエレクトロニクス、オートメーション、軍事分野の技術企業であるサムスンテックウィンの株式32.4%を8400億ウォン(7億5800万ドル)でHanwha Holdingsに売却する。サムスン物産、サムスンSDI、サムスン電機も、サムスン総合化学の株式57.6%を1兆6000億ウォン(14億4000万ドル)でハンファケミカルとハンファエナジーに売却する。
現在38.4%の株式を保有しサムスン総合化学の主要株主であるサムスン物産は、18.5%の株式を引き続き保有して、化学分野の事業でハンファグループと協力していく。
サムスンテックウィンは、CCTVやチップ製造設備、自走砲を製造している。サムスンタレスは、フランスのThales Internationalとの合弁会社で、軍事用レーダーや艦船用戦闘指揮システムを製造している。サムスン総合化学は、ポリエステルの製造に使用される高純度テレフタル酸(PTA)を製造している。サムスントタルは、フランスのTotal Groupとの合弁会社で、エチレンを製造している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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