ワイモバイルは11月13日、Android 5.0を搭載したスマートフォン「Nexus 6」を12月上旬に発売することを発表した。いずれもSIMフリー版となり、税抜価格は32Gバイトモデルが6万9600円、64Gバイトモデルが7万9200円。2年契約を前提とした割賦購入での価格は、32Gバイトモデルが月額2900円、64Gバイトモデルが月額3300円となる。
Nexus 6は、約6インチのクアッドHDディスプレイを搭載した、Motorola製のスマートフォン。2.7GHzのクアッドコアCPU、3Gバイトのメモリ、15分の充電で最長6時間使える3220mAhのバッテリを搭載する。下り最大110Mbpsの高速通信も可能だ。本体サイズは、幅約82.98mm×高さ約159.26mm×厚さ約10.06mmで、重量は約184g。
前面のデュアルスピーカーで迫力のあるステレオサウンドを楽しめるほか、光学手ブレ補正機能を備えた約1300万画素の背面カメラを搭載。また、最新OSであるAndroid 5.0を採用しており、マテリアルデザインによって刷新されたユーザーインターフェースや滑らかなアニメーションが体験できる。なお、前モデルである「Nexus 5」は、11月13日からAndroid 5.0にアップデートできる。
ワイモバイルが新携帯電話キャリアとして、8月に事業を開始してから約3カ月が経った。イー・モバイルとウィルコムのブランドやロゴを「Y!mobile」に統一し、全国の携帯電話ショップ名も「ワイモバイル」へと変更。さらにテレビCMも投下するなど積極的にプロモーションをしてきたがその成果はどうか。
親会社のソフトバンクが発表した2014年度第2四半期(7~9月)の決算によると、ワイモバイルの純増数は6万4000件。同社代表取締役社長 兼 CEOのエリック・ガン氏は、9月の新規・MNP契約のうち54%が「Y!mobile」でスマートフォンデビューを果たしているなど、滑り出しは好調であることをアピール。8~10月期の家電量販店におけるAndroidスマートフォンの新規販売数(GfK Japan調べ)でも、Y!mobileが約4割を占め、主要キャリアの中で最も高いシェアを獲得していると胸を張った。
12月上旬から販売するNexus 6は、国内主要キャリアで唯一ワイモバイルが取り扱う。この点についてガン氏は、「Nexus 5の販売実績がよく今回も我々が独占販売することができた」と説明。GfK Japanの調査によると、2013年11月から約1年間に家電量販店で最も売れたAndroidスマートフォンはNexus 5だったのだという。この実績が評価され、今回も同社のみの取扱いが実現したと語った。
同日には、LTE対応の8インチタブレット「MediaPad M1 8.0 403HW」を12月4日に発売することも発表された。これに合わせて、スマートフォンのデータ通信量をタブレットやInternet of Things(IoT)製品など複数機器と分け合える新料金サービス「シェアプラン」を提供する。2015年春には、クルマのシガーソケットに挿しこむだけで、車内にWi-Fiによるネット環境を構築できる「Car Wi-Fi Device」も発売する。
さらに、スマートフォンアプリの「Yahoo! JAPAN」にログインするとマイルが貯まる「パケットマイレージ」のサービスを拡充。Yahoo! JAPANにアクセスすると1日に1回マイルが貯まり、獲得したマイルによって使えるパケットが増量されるという内容だが、ガン氏によれば約6割のユーザーがほぼ毎日ログインしているそうだ。そこで新たに、オークションサービス「ヤフオク!」や通販サイト「LOHACO」でもマイルが貯まるようにした。
このほか、ワイモバイルショップでプラザクリエイトが提供する「なんでもダビング」を利用できるようにする。なんでもダビングは、家庭にあるホームビデオなどアナログ原版の映像や音声を、10本まとめて一律料金でデータ化しDVDで提供するサービス。今回ワイモバイルでは、「Yahoo!ボックス」へのデータ保存サービスも提供するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス