パイオニアは10月17日、同社初となるポータブルヘッドホンアンプ「XPA-700」を発表した。バンパーやケーブルガイドなど交換ができるパーツを同梱し、好みの形にカスタマイズできる。発売は11月下旬。想定税別価格は5万7000円前後になる。
DSD 5.6MHz、PCM384kHz/32bitまでのハイレゾ信号の再生に対応するUSB DAC機能を搭載。ESSテクノロジー製のDAC「ES9018K2M」を備え、ジッターを抑えた高精度なD/A変換を実現する。
LR各チャンネルの信号をD/A変換からバランスヘッドホン出力端子まで左右独立した信号で伝送するフルバランス回路に加え、4連アナログボリュームとL/R各チャンネルごとの専用アンプの搭載により、明瞭な分離感と定位感が得られる。
フロントバンパー3種類、リアバンパー1種類、バランスヘッドホン用サイドケーブルガイドの交換パーツを同梱し、本体の形状をカスタマイズできることが特徴。これはケーブルの太さや端子のサイズなどに左右されずにヘッドホンアンプとデジタルプレーヤー、ヘッドホンを接続できるように考慮し、採用したもの。形状やサイズが異なる端子を接続できるかどうか、3Dプリンタで見本を出力し、確かめながら設計を進めたという。
前面にUSB-A、光デジタル/アナログライン入力端子、光デジタル/アンバランスPHONE2出力端子、背面にアナログライン出力、バランスPHONE1出力、microUSB/DC入力を備えた4in/4out構成。面取り加工をした筺体エッジ部により、ケーブルを傷めずに接続できるとしている。
サイズは高さ24mm×幅74mm×奥行き144mmで、重量約340g。デジタルオーディオプレーヤーと重ねやすいフラットな天面、底面を採用し、素材にはアルミ削り出し材を使用している。本体には、米国国防総省の「MIL-STD-810G Method 516.6」規格をクリアした、耐衝撃性能を施した。本体には3200mAhのリチウムイオンバッテリを内蔵し、約4.5時間の充電で、4.5時間の使用を実現。バッテリ残量は3段階のインジケータで表示されるほか、20分間無信号、無操作状態が続くと自動で電源が切れる「オートパワーダウン機能」を搭載する。
発表会では、オーディオ評論家の野村ケンジ氏が登場し、XPA-700の使いこなしについて、パイオニア事業企画部商品企画部システム企画課主事の林佑二氏とトークセッションをしたほか、アイウィルの佐藤純之介氏が登場。XPA-700用にカスタマイズしたアニソンの制作を明らかにした。このカスタマイズ楽曲は購入者特典などの形で提供される予定だ。
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