Skypeは米国時間10月14日、42秒までの長さのビデオをやり取りできる新アプリ「Skype Qik」を発表した。Microsoftの傘下のSkypeはこのアプリにより、同サービスのコミュニケーション分野における影響力をPCからスマートフォンへと拡大したいと期待をかけている。
Skypeでモバイル部門の責任者を務めるPiero Sierra氏はインタビューの中で、「Skype Qikは軽く、さっと使えるモバイルファーストのメッセージングアプリだ」と語っている。Skype Qikは、ビデオや音声で会議ができる「Skype」ソフトウェアのコンパニオンアプリとなる。Skypeは3億人を超えるユーザーを擁しており、オンラインコミュニケーションの分野ですでに大きな勢力を築いている。
Skype Qikを使ってみると、ほかのアプリを連想させるいくつかの特徴に気づくはずだ。まず、サインアップはユーザー名とパスワードではなく電話番号を使う。これはFacebookの「WhatsApp」や楽天の「Viber」などのメッセージングアプリで採用されている方式だ。また、メッセージは2週間で消去される。これは「すぐに消える」ことを売りにしている「Snapchat」を踏まえた作りだ。また、送信できる動画の長さに制限がある点はFlickrの「Vine」を思わせるが、制限時間はVineの7倍となっている。最後に、動画は正方形の画面で表示されるが、これは写真共有サービス「Instagram」を愛用している人にはおなじみのアスペクト比だ。
Microsoft傘下のSkypeは、このSkype Qikにかなり力を入れている。Skypeでは立ち上げ当初からAppleの「iOS」、Googleの「Android」、そしてMicrosoftの「Windows Phone」版のアプリを同時発表し、21の言語に対応させた。
Skype Qikは、2人でやり取りするほかに、より人数の多いグループでも使える。メインのインターフェースには最近チャットした連絡先のリストが表示される。そのうちの1つをタップすると、会話の履歴と、新しいビデオメッセージを追加するための大きなボタンが表示される。
Sierra氏によると、ビデオは2週間たつとチャットに参加していたすべての携帯電話から削除されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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