未成年を含む「Snapchat」ユーザーの写真や動画が流出する事態が米国時間10月12日に発生した。これは去る10日に警告文で予告されていたものだ。
英紙The Guardianによると、「Snapsaved.com」というサイトに保存されていた約13Gバイト分の写真や動画が、画像ベースの匿名掲示板「4chan」などに投稿されたという。これらのコンテンツが、露骨なものや、未成年ユーザーのものをどの程度含むかは不明だ。しかしこれらを投稿したのは、2014年夏にJennifer Lawrenceさんなど著名人のヌード写真を4chan経由で流出させた実行犯と同一の可能性がある。
Snapchatでは基本的に、受け手が閲覧した後はユーザーの写真や動画を削除するようになっている。しかしこれまで、一部のユーザーは「SnapSave」というアプリやSnapsaved.comというウェブサイト(現在は閉鎖)を利用して、Snapchatアプリ以外からでも他のユーザーがメッセージを閲覧できるようにしていた。今回の件では、こうした行為があだとなった可能性がある。
流出元とみられるSnapsaved.comの運営者は、10月11日にFacebook上で声明を公開し、同サイトがハッキングされた事実を明らかにした。
The Guardianによると、10月10日には、ハッキングした写真をリークするとの警告文が4chanに投稿されていたという。そして12日、約13Gバイト分のハッキングされたSnapchatコンテンツが実際に投稿され、警告は「Snappening」と呼ばれる流出事件に発展したと記事は報じている。
しかし、流出したファイルの中身については疑問がある。The Telegraphは画像をダウンロードした人々の話として、大量の児童ポルノが含まれていたと報じている。その一方、The Guardianが引用したある「Reddit」ユーザーは、「流出は予告されていたほどのものではない」と述べている。同ユーザーによると、ほとんどのファイルは「解像度の低いゴミ」だったという。ただし、約100Mバイト分のヌード写真および動画が含まれていたのも事実だと述べている。
なおSnapchatは、10月10日の時点で次のような声明を出している。「Snapchatユーザーは、スナップの送受信にサードパーティーのアプリを使用したために被害に遭った。ユーザーのセキュリティを危険にさらすため、われわれは利用規約の中でこうした行為を明確に禁じている。われわれは『App Store』や『Google Play』を注意深く監視して、違法なサードパーティー製アプリが配信されていないかチェックしており、これまでそれらの多くを削除させることに成功している」
Snapsaved.comも、同システムが受けたハッキングについて説明し、今回のいわゆる「Snappening」がそれほど深刻な出来事ではないと印象付けることに努めた。
ただし、Snapsaved.comの声明は10月11日に出されたのに対し、Snappening自体は12日に発生している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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