チップ大手Intelは、第3四半期利益が予測を上回って12%増加したと述べた。PCおよびサーバシステムの売上高が低迷するモバイル部門の業績を引き続き埋め合わせる形となった。
同社は米国時間10月14日、1株あたり利益が66セントだったと発表した。Thomson Reutersが集計したアナリスト予測は、1株あたり65セントだった。売上高は8%増の146億ドルとなり、市場予測の144億ドルを上回った。
Intelは、モバイルおよび通信グループ(スマートフォンおよびタブレット向けのチップを含む)の同四半期の営業損失が10億ドルだったと述べた。前年同期の損失は8億1000万ドルだった。売上高は、前年同期の3億5300万ドルからわずか100万ドルにまで減少した。
IntelのPCクライアント部門は、営業利益が27%増の41億ドルとなり、売上高は前年同期比9%増の92億ドルとなった。データセンター部門の利益は26%増の19億ドルで、売上高は16%増加した。
PCの売上高は、消費者による携帯端末への移行に伴ってここ数年間減少している。しかしIntelは、最近のPC需要の高まりによる恩恵を受けた。Microsoftが2014年に「Windows XP」の技術サポートを終了したことから、ビジネス顧客がより新しいOSである「Windows 8」を搭載するコンピュータにアップグレードしたことが、PC需要が増加した理由の1つである。これが、低迷するモバイル事業の埋め合わせに貢献した。
Intelの第3四半期利益は33億ドル(1株あたり66セント)で、前年同期の30億ドル(1株あたり58セント)から増加した。ビジネスPCおよびデータセンターの好調な売上高に牽引されて、同社の利益は、第2四半期の40%増に続き、第3四半期は12%増加した。
同社は、第4四半期売上高について、市場予測の145億ドルを上回る147億ドル(プラスマイナス5億ドル)と予測しており、その理由の一部としてコンシューマー向けPC市場のわずかな回復を挙げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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