次世代コンテンツ保護技術「SeeQVault」(シーキューボルト)のライセンス提供を行う「NSM Initiatives」は、10月7~11日まで千葉・幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2014」に出展している。
CEATEC JAPANへの出展は2013年に引き続き2度目。パナソニック、サムスン、ソニー、東芝の4社だった参加企業は、全16社にまで増えた。
SeeQVaultは、メモリカードに保存して再生する場合、録画した以外の機器ではSD画質にダウンコンバートされる、USB HDDに録画したコンテンツは録画した以外のテレビやデジタルレコーダーに接続すると再生ができない、といったデメリットを解消するコンテンツ保護技術。SeeQVault対応のテレビやレコーダー、USB HDD、microSDHCカードを組み合わせることで、録画番組をHD画質のまま視聴できたり、テレビやレコーダーを買い換えても、録画番組を視聴できたりする環境が整う。
2014年秋には、パナソニックがSeeQVault対応の液晶テレビ「VIERA AX900/AX700」シリーズ、デジタルレコーダー「DIGA BRZ/BRW」シリーズを発表。アイ・オー・データ機器からは、対応HDDの「AVHD-AUSQ」シリーズが相次いで登場した。会場内では、東芝ブースにSeeQVault対応のBDレコーダーが参考出品されており、いよいよ本格的な離陸の時期を迎えようとしている。
NSM Initiativesの鈴木健二氏は「2014年は、対応テレビやUSB HDDが登場し、SeeQVault対応製品がより具体的になってきた。しかし今回のようなブース出展ではじめてこの規格を知っていただくお客様も多い。メディアと機器の組み合わせを変えても、セキュリティと互換性を両立できるSeeQVaultの『メディアバインド』という楽しみ方を普及させていきたい」と話す。
ブース内では、すでに発表されているパナソニックのテレビやBDレコーダーやソニーのポータブルワイヤレスサーバ、microSDHCカードのほか、SeeQVault対応のUSB3.0-SATA変換アダプタ、Windows Playeなど、参考展示も多数ある。
デモンストレーションでは、従来のUSB HDD録画やメモリーカードへの持ち出し環境における制限の多さをとSeeQVaultによる互換性の高さを比較し、メリットと使いやすさを訴えていた。
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