セイコーインスツル、「電子辞書」事業から撤退へ

井指啓吾 (編集部)2014年10月07日 16時33分

 セイコーインスツル(SII)は10月7日、2015年3月末をもって電子辞書事業から撤退することを発表した。市場の成熟にともない電子辞書市場が縮小していることや、スマートフォン、タブレットなどスマートデバイスの普及により、電子辞書の需要の伸びが期待できないことなどを理由としている。

  • セイコーインスツル「電子辞書」製品ページ

 SIIは1987年に電子辞書事業を開始。1992年には、業界で初めて英和・和英中辞典の文字情報をすべて収録したフルコンテンツタイプの電子辞書「TR700」を発売。その後も学生、ビジネスマン、医療関係者など、それぞれのニーズにあった電子辞書を発表してきた。

 製品の修理や問い合わせ、コンテンツのダウンロードなどができるISSの電子辞書販売サイト「デイファイラークラブ」の運営は、同社CPサービスセンターで2015年4月以降も対応する。

 なお、辞書コンテンツの利用ノウハウやそれらを活用した検索サービスなどは、セイコーホールディングスグループ内でビジネス展開の可能性を検討する予定としている。

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