個人的には、メモリ容量が16Gバイトに満たないタブレットを買うつもりはない。しかし、Amazon関係者によると、同社の顧客がデバイスに多くのコンテンツを保存することはあまりないという。Amazonはクラウド中心のメディアとアプリのインフラストラクチャを提供しており、ユーザーはいつでも必要に応じてコンテンツを削除したり、再ダウンロードしたりすることができる。
その反面、Amazonは引き続き自社のFire OSを採用しているため、ユーザーは擬似「Android」アプリしか使うことができず、本物の「Google Play」アプリストアにアクセスすることはできない。それは不幸な「Fire Phone」を破滅させた重大な問題だ。
新しいFire HD製品のターゲットは明らかに、予算に限りがあり、手ごろな価格の有名ブランドタブレットを求めている人々だ。また、子ども用のタブレットにあまりお金をかけたくないが、既存のAmazonアカウントと連携する高品質な製品が欲しい保護者にとっても、良い選択肢だろう。
そうした需要に応えるため、AmazonはFire HD 6とFire HD 7の「Kids Edition」も米国で発表した。価格はそれぞれ149ドルと189ドルだ(16Gバイトモデルは提供されない)。米国以外での販売価格や発売予定日は分っていない。
Kids Editionにはケース(さまざまなカラーが用意される)が含まれるほか、5000種類以上の子ども向け映画、テレビ番組、教育用アプリ、電子書籍、ゲームに無制限にアクセスできるAmazonの「Kindle FreeTime Unlimited」サブスクリプションサービスを1年間無料で利用できる。
さらに、2年間の完全保証が付いており、子ども(あるいは保護者)が本体を落として壊してしまっても、Amazonに返送するだけで、新品を送ってもらえる。
FreeTime Unlimited(これは優れたサービスだ)を使ってみたいと思っている人は、Kids Editionに魅力を感じるかもしれない。しかし、そうでない人にとっては、おそらくお金を余分に払う価値はないだろう。
99ドルのFire HD 6が追加されたことで、Kindle Fireタブレットシリーズの開始価格が下がった。100ドルの壁を破ったことは重要だ。
Amazonのタブレットは常に、良好なオプション、それより優れたオプション、そして最高のオプションが提供されてきたが、エントリレベルの製品(2013年のFire)はまずまずという程度だった。今回100ドルの壁を破ったことで、Amazonはローエンド市場で良い位置につけたように思えるが、最終的な判断は実機を完全にテストするまで保留するとしよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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