NVIDIAは、NVIDIAR SHIELDファミリーの新商品となるゲーマー向けタブレット「SHIELDタブレット」ならびに「SHIELDワイヤレス・コントローラー」について、日本国内での発売を発表した。10月2日より予約受付を開始し、10月10日より順次出荷予定としている。10月2日には発表会が行われた。
価格は本体カバーとなる「SHIELDタブレット・カバー」も含めてオープン価格。市場想定価格はSHIELDタブレットは4万~4万5000円、SHIELDワイヤレス・コントローラーが8000~9000円、SHIELDタブレット・カバーが4500~5000円としている。すでに北米市場ではLTE対応のモデルが販売されているものの、国内向けには16GバイトのWi-Fi対応モデルのみで、LTE対応モデルの販売は検討中としている。
このSHIELDタブレットは、主にゲーミング用途として開発されたタブレット。特徴は192個のGPUコアを持つモバイルプロセッサの「Tegra K1」を搭載していること。これによりOpenGL 4.0やDirectX 12などといったハイエンドなPCゲームやゲーム専用機向けと同じ最新のグラフィックエンジンが動き、高い描画性能を持っている。
そのほか8インチのフルHDディスプレイで、ストレージは16Gバイト、OSはAndroid KitKat(4.4)を搭載しているほか、バスレフ構造となっているスピーカーも前面に搭載するなど音質の面でもこだわりを見せている。通信機能はWi-Fi対応。北米ではLTE対応版も販売されているが、こちらの国内販売は検討中としている。
ゲーミング用途の機能として注目なのは、ゲームストリーミング機能。GeForce GTXのGPUを搭載しているPCにインストールしたGameStream対応のゲームから、SHIELDタブレットでリモートプレイすることができる。
またゲーム映像のシェアもTwitchとの連携により可能。前面に500万画素のカメラを搭載しているため、プレイしているユーザーも含めたプレイ中の映像をストリーミング配信できる。リアルタイム配信だけではなく、映像を録画することもでき、YouTubeなどの動画サイトへの投稿も可能となっている。
このほかMini-HDMIポートからのHDMI出力により、タブレットの画面をテレビ画面に映し出すこともできる。
なお、SHIELDタブレットには、SHIELDに最適化されたAndroidゲームのタイトルを集めたショップにワンタッチでアクセスすることができるアプリ「SHIELD Hub」や、アクションゲーム「Trine 2:Complete Story」がプリインストールされている。また高い描画性能を生かしスタイラスペンを活用した3Dペイントアプリ「Dabbler」も用意。水彩画や油絵のような色彩の絵が描けるもので、水彩画における絵の具や水のにじみなども再現している。
SHIELD ワイヤレス・コントローラーは、Wi-FiでSHIELD タブレットと接続。Bluetoothと接続した場合と比較して、遅延は半分程度になるという。ステレオサウンドやチャットが楽しめるゲーム用ヘッドセットのジャックやボリュームコントロール、操作系ではタッチパッドも搭載している。また、音声によるコマンドや検索といった画期的な機能も用意されている。
製品発表会で登壇したNVIDIA Japan日本代表兼米国本社副社長の大崎真孝氏は、ゲーミング用途に特化したタブレットの投入について、これまで自動車やPCが市場の成熟により、特化した製品が求められきたことを背景に、タブレット端末市場でも特化型の製品が求められていると説明。 SHIELDタブレットを「究極のゲームマシンであると同時に、超速最強のタブレットでもある。ゲームの楽しみをゲーマーに届けたい」と意気込みをみせた。
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