KDDIと米Lookoutは10月2日、セキュリティソフト「Lookout」のauスマートフォン(Android/iPhone)向けアプリ「Lookout for au」の提供を開始した。
auスマートパス会員とauスマートサポート会員を対象に、スマートフォンを紛失した場合にサポートセンターのオペレータがユーザーに代わって端末の位置を検索するサービスを提供する。24時間受付で、auに契約している2端末まで適用できるようにする。
Lookout for auを利用することで、端末の位置情報をGoogleマップ上に表示したり、サイレントモードやマナーモードになっていても、他の端末から大きなアラーム音を鳴らしたりできるようになる。また別途登録することで、端末の電池が切れる直前の位置情報を自動的に記録する「シグナルフレア」機能も利用可能。端末紛失時の発見率を上げられるという。
さらにAndroidのみ、個人情報へのアクセスを防止するために遠隔でロックができたり、端末を紛失した際に遠隔でデータを消去し個人情報を保護したりする機能も使える。なお、auから今後発売されるAndroidスマートフォンには同アプリがプリインストールされるという。
【追記:10月2日18時16分】サポートセンターによる本人確認は、従来通り氏名、住所などで行う。auスマートパス会員またはauスマートサポート会員であることを確認できた場合、紛失したスマートフォンの位置検索、遠隔ロックのサポートなどを行うという。【追記ここまで】
KDDI代表取締役執行役員専務の高橋誠氏は同日の会見で、日本ではスマートフォン利用がレイトマジョリティ層にまで浸透していることを指摘。PCやスマートフォンの扱いに詳しくないユーザーを同サービスの主なターゲットに挙げた。
また今後、通信キャリアが差別化を図るためには、同質化が進んでいるネットワーク品質や料金だけでなく安心・安全への取り組みが重要であるとし、「安心・安全での差別化が実現できれば、お客様にしっかり伝わっていくのではないか。今回の提携は我々にとって非常に重要なものになる」と述べた。なお同氏によれば、iPhone 6/iPhone 6 Plusが発売された9月のMNPの状況は「好調」という。
Lookout CEOのJim Dolce氏は、日本ですでに200万人以上がLookoutを利用しているとし、「モバイルネットワークをセキュアなものにし、数百万人というモバイルユーザーのセキュリティを守っていくために、Lookoutをさらに日本に広めていきたい」とコメント。また、「KDDIとの新たなパートナーシップの構築により、Lookoutがこの戦略的に大きな意味を持つマーケットで継続的に伸びていくことを示す」と説明し、KDDIとは長期的な関係を続けていきたいと語った。
なお、今回と同様のパートナーシップを日本の他キャリアと組む可能性については、「一定期間内はKDDIのみ」とした。
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