この発表会で具体的な施策として発表されたのは4つ。まずはアマゾンジャパンとのコラボによる、ゲームアプリの利用促進施策。具体的には、アプリ内課金アイテムの購入金額に応じたAmazonコインを付与するなどのキャンペーンを実施。このプレゼントによって、ユーザーがより深いゲーム体験ができるようになるという。将来的にはログインボーナスでの付与といった展開も可能だとしている。また、「Amazon Android アプリストア」内にNoah Pass参加ゲームアプリの特集ページを設置し、ゲームアプリの周知を行う。この展開は10月から開始予定としている。
2つ目は既報の通り、クラウドファンディング事業への参入。フジテレビジョン、グーパとともにゲーム特化型クラウドファンディングサービス「クラウドライブ」を10月末から展開する。従来のクラウドファンディングサービスに加え、事前登録のサポートサービスも行う。
企画段階の開発タイトルについて、出資者が支援する形で世に送り出すきっかけを生み出すことが、従来のクラウドファンディングの特徴だが、事前登録のサポートサービスを行うことによって、ユーザーとの対話のきっかけを作るのと同時に、ユーザーにとっては中身(内容)が見えてから支援するという選択肢を広げる点もメリットとなっている。
ユーザーが実際に商品を選択してもらうことそのものがテストマーケティングのデータになることや、ユーザーから聞いた意見や指摘からコンテンツをより良い方向に広げていくなど、ゲーム会社とMDメーカーの両法人にとって貴重なコミュニケーションルートができるという可能性を示唆している。
また各社の広告宣伝展開やプロットを壊さないように、ファンディングのページ形態としてウィジット形式を採用。プロモーション展開のストーリーを壊さずにユーザーへの提案が可能としている。
3つ目はリターゲティング広告の開始。ゲームに親和性の高いユーザーが存在するNoah Passが、Facebook広告やnex8といったアドネットワークを活用することで、高い効果の期待できるリターゲティング広告メニューを2014年冬から提供するという。
Noah Passでのゲームを対象とした調査のなかで、平均的な翌日の継続率が50%、30日後の継続率が10~20%と徐々にユーザーが離れていく一方で、復帰ユーザーの7日後における継続率が30%にも上るデータがあるという。実際にどのようにターゲティングを行うのか、ゲーム内のデータをタイムリーに引き出し的確に活用できるのか、安全にリターゲティングにそのまま活用できるのか、Noah Pass内のエコシステムでリターゲティングを行うことが広範囲といえるのか、というのをフォローするかたちで行うのが、外部アドネットワークを活用したリターゲティング広告だとしている。
4つ目が白書の発売並びにリサーチソリューションの提供。同社が約2年に渡って行った市場調査や分析に、自社タイトルのユーザーのプレー動向データを突き合わせることで、スマホゲームユーザーを7つのタイプに分類。ゲーム運営に活用できるリアルな分析データを「スマホゲームユーザー解体新書」として白書化。電子書籍として10月初旬に発売予定。価格は税込で9万8000円。英語版の販売も予定している。
さらにこのユーザータイプ分類データをもとに、Noah Pass参加社にそれぞれのタイトル内のユーザー分布を可視化できるソリューションを提供する。外部リサーチ会社にて集計とレポートを行うため、内部情報を外に出さずとも分析データを得られるとしている。
岩城氏は今回紹介した取り組みはまだ一部であることを説明。今後改めてこれらの施策の成果や新たな取り組みについて紹介していきたいと語った。
発表会ではこのほか、「スカッズ ~最凶の絆~」、「オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-」、「大乱闘!ドラゴンパレード」、「オシャレコーデ GIRLS HOLIC」の新作4タイトルの情報が公開され、「サカつくシュート!」や「チェインクロニクル ~絆の新大陸~」の最新情報が発表された。
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