「WOBZIP」は、オンラインで圧縮ファイルを解凍してくれるサービスだ。使用するPCに解凍ソフトがインストールされていない場合のほか、手元のPCでは対応できないマイナーな圧縮形式のファイルを解凍したい場合まで、さまざまなシチュエーションで利用できる。
使い方は簡単で、圧縮ファイルをローカルもしくはオンラインから指定したのち「Uncompress」をクリックするだけ。アップロードが行われたあと解凍が実行され、ファイルの一覧が表示される。リンクをクリックすれば、ファイルが1つずつダウンロードできるという仕組みだ。ダウンロードページは固定URLが発行されるので、そのページ自体を誰かに知らせることもできる。
対応ファイル形式は、7z、ARJ、BZIP2、CAB、CHM、CPIO、CramFS、DEB、DMG、FAT、GZIP、HFS、ISO、LZH、LZMA、MBR、MSI、NSIS、NTFS、RAR、RPM、SquashFS、TAR、UDF、VHD、XAR、XZ、Z、ZIPの計29種類。アップロードできるファイルは最大200Mバイトまで、解凍されたファイルは3日間経つと自動削除されるほか、手動での削除にも対応しているので、オンラインに残るのが気になるなら自動削除を待たずにすぐ削除することも可能だ。
また手動で1つずつダウンロードする以外に、解凍したファイルをZIP圧縮して再ダウンロードすることもできる。やや矛盾した機能に感じられるが、マイナーな形式の圧縮ファイルを受信した際に、ZIPに変換してダウンロードすることを想定しているようだ。このほかDropboxにダウンロードする機能も用意されているので、スマホなどへ送ったり、ファイルを単体で誰かに再送したい場合にも向く。
パスワードがかかった圧縮ファイルの解凍にも対応するなど、全体的に機能に過不足はないが、唯一かつ最大のネックは日本語のファイル名が文字化けする確率が高いことで、1ファイルずつダウンロードする際は失敗しがちなほか、前述のZIPに再圧縮してダウンロードする場合でも、うまくいかないことが多い。LZH形式に対応するなど、日本向けと言っていい仕様もみられるだけに、ややもったいない印象だ。現状では、実質的にアルファベットのファイル名をもつファイルに限定した用途ということになりそうだ。
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