ソフトバンクモバイルは9月17日、米国スプリントとのシナジー第2弾として、日本国内と同等の料金で音声通話とデータ通信が利用できる「アメリカ放題」を9月19日より開始すると発表した。
8月18日に共同で開発したと発表したフレームレススマホ「AQUOS CRYSTAL」(シャープ製)に続くスプリントとのコラボレーションだ。
ソフトバンクモバイル代表取締役副社長の宮内謙氏は、「(他社と)大きな差別化を生むし、スプリントと一緒にいいものができた」と自信を見せる。「スプリントになにがしかのお金は払うので、収益でいったら持ち出しになる。ただ、グループ会社だからマージンをのせることはない。従って大きなマイナスになることはない」とした。
iPhone 6/iPhone 6 Plusをめぐっては、9月19日の発売を目前に控え、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3者が下取りプログラムやさまざまなキャンペーンを打ち出し、競争を繰り広げている。
ソフトバンクは、NTTドコモが9月14日に発表した最大4万円分のドコモポイントを付与する「iPhone下取りプログラム」を受け、9月16日に対抗策として最大4万3200円相当を割り引く「のりかえ下取りプログラム」を打ち出した。
これについて、「最初は他社の乗り換えは考えていなかったが、われわれも徹底的にやるぞという姿勢。24時間対抗ルール(他社の新サービスが発表された際、24時間以内にそれに対抗するサービスを発表すること)がある。なにが出てきても対抗する」(宮内氏)と意気込みを見せる。
ソフトバンクの乗り換え下取りプログラムは、iPhone 4S以上のiPhoneと、Androidスマートフォンなどが対象で、中でもGALAXY S5、Xperia Z2/Xperia ZL2の3機種はiPhone 5sの64Gバイトモデルと同様に4万3200円という値付けがされている。
この背景について、「他社乗り換えがエスカレートすると、既存の顧客と比べて不平等という議論が起こる可能性がある。しかし、ドコモが6年前からiPhoneをずっとやってきている(ソフトバンクモバイルの)顧客をターゲットにし、乗り換えプログラムをやるという激しいアグレッシブな流れがある。そういうことに対しては速攻で対応していく。われわれからすると彼らのAndroidユーザーということで対応した」と明かした。
また、ネットワークについて「キャリアアグリゲーション(CA)で150Mbpsなど、いろいろ言われているが、一番必要なのは実効速度」として、KDDIをけん制。400万件のビックデータで実証したデータをもとに、ソフトバンクモバイルが圧倒的にナンバーワンだと語った。
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