9月4日、パイオニアがDJ機器事業を売却する方向にあると複数のメディアが報じた。これに対しパイオニアは「売却先や売却額を含め、当社が発表したものではない」とコメントしている。
パイオニアのDJ機器事業は、欧州市場を中心として好調に推移している事業の1つ。苦戦が続くホームエレクトロニクス分野の中でも売上を押し上げてきたジャンルだ。
売上高が前期比10.2%増の4981億円、営業利益は同86.2%増の112億円の増収増益となった、2014年3月期通期の連結決算においても、カーナビゲーションとともに好調な事業としてDJ機器事業が挙げられていた。
しかし、パイオニアでは6月にホームAV事業におけるオンキヨーとの事業統合を発表。一方で、2007年から続けてきたシャープとの資本提携関係を解消するなど、大幅な構造改革を進めている。
8月に開催された2015年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績決算発表においては、「主力のカーエレクトロニクス事業は、事業環境の大きな変化に直面している。今後の大きな変化と市場競争、競合他社を考えた時、パイオニアの持っているリソースをカーエレクトロニクスに集中にすることが重要と判断した」(パイオニアの代表取締役兼社長執行役員の小谷進氏)とコメントしており、カーエレクトロニクス事業にリソースを集中していく考えを示している。
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