フランスのインターネットサービスプロバイダーおよび移動体通信事業者として急成長中のIliadは現地時間9月1日、より有利なT-Mobile US買収案を提示する方向でパートナーと調整中であることを明らかにした。
T-Mobile USの親会社であるDeutsche Telekomは、所有株式の過半数の売却を望んでいるが、150億ドル(1株あたり33ドル)というIliadの提案を7月31日に拒否した。報道によれば、1株あたり35ドルが望ましいという意向を暗に示したものだという。
これを受けて、Iliadの最高財務責任者(CFO)Thomas Reynaud氏は1日、Iliad側の提示額は「引き上げることができる」とパリで行われた記者会見で述べた。Reutersは、Iliadが買収総額の引き上げについてパートナーと協議していると報じたが、Reynauld氏は、投資総額を150億ドルとしたまま取得株数を減らす可能性も示した。Iliadの株主たちは基本的に、この買収に対して懐疑的な態度を示している。
この買収交渉が成立した場合、米国の移動体通信市場は大きな変化を迎えるかもしれない。T-Mobile USは、ライバル各社とは異なり顧客に優しい移動体通信事業者という意味で、自らを「Un-carrier」と呼ぶ戦略を打ち出している。だが、Iliad傘下にあるフランスの通信事業者、Free Mobileは、いくつかの点でさらに野心的だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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