パイオニアは8月27日、BDプレーヤーのフラッグシップ機「BDP-LX88」と、LX88の設計思想を取り入れた「BDP-LX58」の2機種を発表した。徹底した制振設計と厳選されたパーツの採用により、画質、音質ともに最高峰を目指した。発売日と税別価格は、LX88が11月下旬で27万8000円、LX58が10月下旬で9万8000円になる。
パイオニアでは、2008年にBDプレーヤーのフラッグシップ機「BDP-LX91」を導入。LX88は6年ぶりに登場した後継機にあたる。開発においては、コンテンツの入手、再生方法に配信やストリーミングが進んだ現在においても、画質、音質ともに最良の状態で保存、再生できるのはBDソフトであるという思いのもと取り組んだという。
両機種ともにドライブ部は全体を鋼板ケースで包み制振性を高めるとともに、鋼板製の専用ベースとドライブをダンパーを介して固定するフロート構造を採用。ドライブと筺体内外の相互振動の伝播を徹底的に抑えている。これにより読み取り精度を高めるとともに金属製シャフトを使うことで、高品位なトレイの開閉動作も実現した。
本体には、細かい質感表現を可能にする「Precise Pixel Driver」を備え、さまざまな映像作品の高画質再生をサポート。高画質化された映像信号に独自の画質チューニングを施し、4K映像信号(4K/60p/4:4:4)にアップスケーリングして出力する「4K Reference Converter」も内蔵する。
フラッグシップ機となるLX88には、電源部、ドライブ・デジタル部、アナログオーディオ部を3分割することで、各回路を不要な電気信号から遮断する「3分割シャーシ構造」を採用。オーディオ専用の大容量電源トランスと専用開発の電解コンデンサの搭載や、ESSテクノロジー製の「SABRE 32 bit Reference DAC(ES9018)」により、高品位なオーディオ再生も実現する。
いずれも、4K映像信号が伝送可能なHDMI 2.0規格に対応した「デュアルHDMI出力」を装備し、それぞれ映像専用と音声専用に使うことで高画質、高音質にこだわった作り。独自の画質、音質調整用端子「Zero Signal」を備えることで、アンプなどの入力機器側と接続すると、機器間のグランド(基準)が一致し、高い精度での信号伝送が可能になるとしている。
サイズは高さ131(LX58は118)mm×幅435mm×奥行き339(LX58は338)mmで、重量約14.2(LX58は9.9)kg。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス