DeNAは2013年12月に開催されたコミケ85に「美少女Mobage」として初めて企業ブースを出展。このハッカドールをリリースするきっかけも、この出展があったからと岩朝氏は語る。「DeNAとしてマンガやアニメにフォーカスしたイベント出展は初めてで、手応えがあった。このユーザー層に向けたアプローチに価値があると、社内でも認知されたから」という。
前述のようにコミケ86にも引き続き出展。今回はブースのスペースも拡大している。ハッカドール関連のほかには、前回と同様にオリジナルショッパーやカードパック、冊子「電撃美少女Mobage」を用意。ショッパーは「アイドルマスター シンデレラガールズ」と「IS<インフィニット・ストラトス>」を片面ずつにデザイン。カードパックは18タイトル28種類のカードが3枚1パックをランダム封入。表面に各タイトルに登場するヒロインのイラスト、裏面にはゲームアイテムを入手できるQRコードが印刷されている。前回は早い段階で配布終了するグッズもあったが、岩朝氏によれば前回よりも多く持っていくという。
このほか、ローソンの都内7店舗で「魔法科高校の劣等生 スクールマギクスバトル」がデザインされた特製モバコインカードを販売。ブースにモバコインカード、台紙、レシートを持参すると、人気タイトルの特製クリアポスターがプレゼントされるキャンペーンも実施。また、マスコットキャラクターのモバミちゃんをテーマにしたアニメーションPVも上映。ハッカドールと同様にトリガーが制作し、アイドルグループ「アフィリア・サーガ」の紫乃れいみさんによる主題歌を収録している。ほかにも当日発表する新規タイトルやオリジナル映像の上映を予定。キャラクターコスプレのコンパニオンも用意する。
「物販も検討しましたが、コミックマーケット準備会と何度もお話するなかで列の待機場所や導線の確保の問題もありますけど、コミケを盛り上げる役割に徹したほうがいいだろうと。物販等での直接的な収益よりも、僕らにとっては多くのユーザーと触れる機会やユーザーの方に美少女Mobageのタイトルについて知っていただくことのほうが重要と捉えています。ハッカドールもそうなんですけど、美少女Mobageチームはこっちの世界が本当に好きな集団が取り組んでいて、普段の業務の合間を縫って作業するようなスタッフやエンジニアもいます。まだまだIT企業として外様のように見られているところもありますけど、決して安易な気持ちで乗り込んでいるのではなく、コミケの出展企業としてふさわしい形で出てますので、本気度合いを感じていただけたらと思います」(岩朝氏)
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