毎日が暑すぎて、なにかに対してやる気を出すのも大変かもしれないが、こういう時は、「よしやろう!」と思えるビジネス書を読むのがお勧めだ。2014年の上半期だけでも、多くのビジネス書を紹介してきたが、ここで、ぜひ夏の内に読んでおいてほしい5冊を厳選して、改めて紹介しておきたい。
英語を勉強しているのに、なかなか上達しないのはなぜなのか、疑問に感じている人は、本書で自分の勉強方法を見直してみることをお勧めする。真面目な人ほど自分のやり方に固執してしまい、それが間違った方法だとしても方向転換を図ることを恐れてしまうものだ。だからこそ、本書を読み自分に最適な勉強方法を知ることが重要だ。
本書には発音、単語、文法などの項目別に、学び方と推奨される教材が紹介されている。いずれの要素も英語学習には欠かせないが、発音から始まっている点に注目だ。テストの点数を追いかけるだけの勉強では、発音の習得がおろそかになりがちだが、使える英語を身につけるために、いかに発音が大切なことかが分かる。そして「これだけで安心」で、「簡単」かつ「楽」にできる勉強方などないことを、肝に銘じるべきだろう。
エンジニアリングに携わっている人はもちろん、エンジニアリングとは縁がないと思っている人にも、とても勉強になる1冊。見開き1ページに1つずつ各テーマに関する解説とイラストが書かれているので、絵本感覚で気楽に読み進められるのが良い。内容は工学の知識に関することだけではなく、エンジニアの仕事やプロジェクトに対する知見なども含まれているので、仕事をする人なら誰でも参考になる。
一般的な機構や道具の仕組みなど、難しいことも簡単に伝えようと工夫されているので、エンジニアリングの話は苦手という人でも、とっつきやすい。本書によって理系技術者には、新たな視点がもたらされると共に、それ以外の人には、今まで目を向けたことのなかった分野に目を向ける機会がもたらされる。
「書けたら便利だろうとは思うが、手書きはどうも苦手」という人でも、今ならデジタルでマインドマップを書くことができるので、本書を参考にして、書き始めてみるのはどうだろう。パソコン、iPhone、iPad、最近は、どのような環境でも、マインドマップが書けるアプリがリリースされているので、マインドマップがグッと身近になっている。自分がよく利用する作業環境でなら、マインドマップを書く時間は、楽しい時間の1つに変わるかもしれない。
本書には、マインドマップを使った議事録、SWOT分析、勉強ノートなど、身近な例が多く取りあげられているので、自分が使ってみたい例が見つかる可能性が高い。マインドマップは、基本的な書き方を覚えたら、あとは、ひたすら書いてみることに徹する方が、自分のものにできる技術だ。本書を読んだら、すぐにアプリをダウンロードして始めてみよう。
デジタルであってもマインドマップにはあまり魅力を感じない人は、フセンを使ってみるのはいかがだろう。マインドマップもフセンを使った思考法も、どちらも自分の中のもやもやした考えや、あふれ出す考えを整理するのに使える方法なので、自分に合った方法を選択すればいいだろう。フセンは、使ったことがない人はいないだろうというほど身近な道具。特別なアプリや道具を用意する必要はまったくない。
頭の中だけで考えていても、堂々巡りをしてしまうのは、よくあることだ。フセンを使って、そうした考えを1つのフセンに1つずつ書き出して並べていくと、自分の考えを俯瞰することができる。結果的に何が問題なのかが明確になったり、解決策が浮かんだりすることだろう。
最後に紹介するのは、「時間感覚」というあやふやなものの正体を解き明かそうする本だ。「年を取ると、時間が経つのが早く感じる」、「つまらない時間は永遠にも感じる」、「集中していたら、時間がワープしたみたいに過ぎていた」。こうした感覚は、誰でも持ったことがあるはずだ。時間の長さに対する感覚は、なぜ、こんなにも変わるのか。
本書には時間感覚に関する実験の結果が、多数掲載されている。自分の時間感覚が、状況によって変化するものであるということを、再認識することで、ついついダラダラと過ごして時間を無駄にしてしまう自分に活を入れるのはどうだろう。
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