休暇で旅行に出かける前にやらなければならない準備は、スーツケースに荷物を詰め込むことだけではない。旅の間に楽しみを絶やさないためにも、手持ちのタブレットや携帯電話、あるいはノートPCに、映画やテレビ番組をあらかじめロードしておくことも必要だ。ただし、英国の航空会社Monarchのフライトを利用する場合は、タブレットを持ち込むだけで、映画はMonarch側が提供してくれる。
Monarchは現地時間8月1日、「MPlayer」をリリースした。MPlayerは、フライト中に乗客が映画やテレビ番組のセレクションを利用できるようにするアプリだ。乗客は、座席の裏側に据え付けられた小さく、ぼやけた画面で視聴する代わりに、自分の持ち込んだ、きれいな10インチの「iPad」やその他のタブレット上で選んだエンターテインメントを楽しむことができる。
同アプリは、「iOS」版が「Apple App Store」、それ以外にも「Google Play」「Amazon Appstore」から入手でき、コンテンツは有料と無料のものがある。MPlayerは飛び立つ前にダウンロードしておけば、搭乗後にその飛行機が提供するWi-Fiネットワークに接続することで、試聴を開始することが可能だ。Wi-Fi機能は操縦室の下部に格納されている1台のサーバから提供され、これが機内各所に設置された無線アクセスポイントとつながっている。このサーバは、ミルトンキーンズにある企業AeroFiが設置したものだ。
一度接続すると、MPlayerメディアパッケージの1人あたり1フライトの料金はわずか4ポンド(6ドル70セント相当)でハリウッド映画のヒット作5本、BBCのテレビ番組のエピソード50本が視聴できる。また、機上でゆったり音楽を聴いて過ごすのが好きな人向けに、アプリには50以上の音楽アルバムも用意されている。
無料のサービスには、同社が発行するデジタル版機内誌や免税カタログのほか、BarChickとTripAdvisorが提供する旅先のバーやレストランに関するレビューも含まれている。
Monarchは2014年5月、便利なタブレット大のスロットを装備した新たなシートを導入し、機内エンターテインメントを一新した。シートはリクライニング機能がなく、後ろの乗客の膝にぶつかりにくい構造になっている。同航空会社はまた、軽量化設計の新シートにより、フライトあたりの燃料を節約できるとしている。
言うまでもなく、皮肉な見方をするなら、これは機内の機内エンターテインメントシステムを無くすことであり、その結果、タブレットを持っていない乗客が楽しみを奪われるという事実をうまくごまかす方法とも考えられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方