Pinterestも従業員の多様性データを公表--白人男性が多数

Dara Kerr (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年07月28日 10時57分

 Pinterestは米国時間7月24日、従業員の多様性に関するデータを公表した。興味深いことに、ほかの大半のテクノロジ企業と同様、Pinterestも従業員の多くが白人男性である。同社サービスの利用者に女性が圧倒的に多いことを考えると、このニュースは少し不思議に思える。

 Pinterest全体では、従業員の40%が女性だ。しかし、具体的なカテゴリ別に女性の占める割合を見ると、経営職ではわずか19%、エンジニアリング、製品管理、および設計は21%だ。

 人種の多様性に関する数字は、それよりもさらに顕著だ。Pinterest従業員の人種構成は、白人が50%、アジア系が42%、ヒスパニック系がわずか2%、黒人が1%だ。

 これらの数字はほかのソーシャルメディア企業とほぼ同じである。Facebookの従業員のうち、31%が女性、57%が白人、34%がアジア系だ。一方、Twitterは、わずか30%が女性、59%が白人、29%がアジア系で、ソーシャルメディア企業の中で男性の占める割合が最も高いようだ。Googleも先頃、従業員の多様性に関する数字を公表した。それによると、同社も白人男性の占める割合が大きく、従業員の30%が女性、60%が白人、30%がアジア系だ。

 PinterestとFacebook、Twitter、Googleは、最近従業員の多様性に関するデータを公表するようになった多くのテクノロジ企業の一部にすぎない。こうした情報を公表することは、より大きな多様性の実現に向けた一歩と見なされているが、Pinterestの数字はやはり、白人男性が圧倒的多数を占めるテクノロジ業界の現状を反映している。

 Pinterestは、同社の人種構成をもっと多様化させる必要があると認めている。

 PinterestのソフトウェアエンジニアでテクノロジリードのTracy Chou氏はブログへの投稿の中で、「当社は、性別の多様化に関しては一定の進歩を遂げてきたが、多様な人種の雇用に関しては、それほどの成果を上げていない。われわれはそうした状況の改善に努めている」と述べた。

 同社は、エンジニアリング分野で女性の比率を高める試みを既に開始している。24日に発表されたデータによると、2014年のPinterestのエンジニアリングインターンのうち、32%が女性だという。

 「将来を見据えて、われわれは特にエンジニアリングパイプラインの早い段階で、女性を雇用することに注力している」(Chou氏)

提供:Pinterest
提供:Pinterest

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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