グリーは7月24日、個人向けの定額リフォームサービス「安心リフォーム いえプラス」(いえプラス)の提供を開始した。新たに立ち上げた暮らし領域に特化した子会社グリーユナイテッドライフが運営する。グリーはゲーム以外の新規事業にも注力しており、5月にはブランド品買取サービス「uttoku by GREE」を、6月にはホテル予約アプリ「Tonight」を公開している。
いえプラスでは全国各地の工務店と提携し、オンラインでの「商品+工事+メンテナンス保証5年間」のパッケージサービスを定額で提供するという。ネットを活用したマーケティングや見積もり、申し込みのシステムをグリーユナイテッドライフが提供し、工事は全国各地の加盟工務店が担当する。
メニューは、キッチンや壁紙、床材、シロアリ予防など、需要が高いカテゴリにおいて大手住宅設備メーカーの売れ筋商品を中心に取り扱っている。水まわりのリフォームをした顧客には、日本リビング保証が提供する5年間のメンテナンス保証を標準で装備する。また、工事は主要保険に加入している各地域のいえプラス加盟工務店が担当し、工事の1年保証をする。
価格は定額で、たとえば「ウッド調のフロアタイル」(6帖)は4万2800円、「家具のようなキッチン」(I型)は47万8000円、「ほっカラリ床のお風呂」(戸建て)は65万8000円となる。これらはいずれも総額だ。
サービス開始時は、首都圏、宮城県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、広島県、福岡県から開始し、2014年内に300社と提携することで、全国展開するとしている。サービス開始を記念して、8月17日までに現地調査を申し込んだ顧客を対象に、購入時にサイト掲載価格から10%を割引く。
また、賃貸物件オーナー向けサービスとして、加盟店数約150店舗を抱えるリノベーションブランド「Renotta」を手がけるクラスコデザインスタジオと提携し、定額デザインパッケージを販売する。賃貸物件オーナーは定額でリノベーションができ、Renotta加盟店による不動産管理サポートも受けられるという。サービスは今夏の提供を予定しているとのこと。
なお、リフォーム領域のサービスとしては、大阪に拠点を置くITベンチャーのセカイエが、低価格の定額リフォームサービス「リノコ」を運営しており、これまでにニッセイ・キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、広島ベンチャーキャピタルの3社から、総額2億6000万円の資金を調達している。
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