ここでは、7月16日に報じられた主な海外ITニュースをまとめて紹介する。
IBMとAppleは米国時間7月15日、エンタープライズ契約を締結したと述べた。両社が協力して、業界に特化したアプリケーションを「iOS」のみを対象に構築するという。この提携は、多くの観点から理にかなっている。まず、業界に特化したアプリを構築すれば、エンタープライズ分野におけるAppleのiOSの市場シェアが確保される。エンタープライズ分野におけるAppleのiOSと「Android」の市場シェアは、民生分野とは逆になっている。IBMは、iOSアプリをパッケージ化し、同社の分析ツールを組み込み、そして同社のサービスやチャネルを利用してこれらのアプリを企業へと広く提供することができる。
Googleは長い間、「Google+」メンバーに実名の使用を求めてきたが、インターネット上で別名の使用を望むユーザーとの戦いに敗れ、米国時間7月15日、その要件を廃止した。匿名で書かれたGoogle+投稿の中で、同社はポリシーの変更について次のように説明した。従来のポリシーは「実名を使う人々で構成されるコミュニティーを作り出すのに貢献」したが、それによって、ソーシャルネットワークで実名を使うことに不安を感じる人々の参加も減った。GoogleはYouTubeのコメントやユーザーアカウントを含め、多くのサービスのより深いところまでGoogle+を統合したので、このポリシーはますます大きな軋轢を生む問題になっていた。
Googleのコンタクトレンズ技術が、糖尿病患者の体調管理を支援する段階に一歩近づいた。米国時間7月15日に発表された提携で、スイスの製薬会社Novartisのアイケア部門であるAlconが、Googleの研究部門であるGoogle Xから、スマートレンズ技術のライセンス供与を受けることになった。この合意の下、NovartisとGoogleは、特定の疾患に対処するための実際のスマートレンズ開発に向けて協力する。
Boxは米国時間7月15日、ビジネルユーザー向けに提供するクラウドストレージの制限をなくした企業に仲間入りをすることになった。この変更は、1テラバイトストレージに月額15ドルを支払っていたユーザーに適用される。Boxは、月額35ドルを必要とする別プランの顧客には制限がないストレージを提供していた。同時にBoxは、自社製品がMicrosoftの「Office 365」および「Outlook」を使用できるよう、さらなる統合を進めることも発表した。
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