Oculus VRは大企業へと成長する可能性を秘めている。影響力と高い評判を持つ従業員を有し、彼らが巧みに売り込む製品は、関連業界全体にわたって話題となっている。
仮想現実ヘッドセットを製造する同社は今回、開発者会議を開催すると述べている。予想される同社プラットフォームの2015年の発売を前に、ソフトウェアメーカーを呼び込むためだ。
「この2年間で、過去20年間よりも多くの仮想現実コンテンツが開発されており、それはこのコミュニティによる素晴らしい取り組みの直接的な結果である」と同社は同イベントを発表するブログ投稿で述べた。参加者は「Oculusの将来の技術について学ぶ」機会が得られると同社は述べた。
同社の開発者会議は米国時間9月19日と20日に、ロサンゼルスのロウズハリウッドホテルで開催される予定。
Oculusにとって開発者会議を始めるという選択は、市場参入に際する同社の課題の核心を突くものである。新製品は旧式ソフトウェアとの互換性が限られており、Oculusはコンテンツ開発者に消費者を引きつける魅力的なプログラムの開発を開始してもらう必要がある。
Oculusは以前、Facebookの支援によってその問題を克服できると期待していると述べていた。Facebookは2014年3月、20億ドルで同社を買収することで合意している。この買収はまだ完了していないが、Oculusは研究、開発、ソフトウェアのチームの結成に着手した。それは製品の長期的な実現可能性を確保するために不可欠な取り組みだと、同社最高経営責任者(CEO)は述べた。
これまでのところ、宇宙船バトルゲーム「EVE」の開発元であるCCPなど、影響力のある複数のビデオゲーム開発企業が、同社製品向けのゲーム開発を開始している。Oculusは、Playfulとも独占契約を締結した。Playfulは、高い人気を誇る任天堂の「スーパーマリオブラザーズ」から着想を得た「Lucky's Tale」というアクションアドベンチャーゲームの開発元である。
Oculusは、独自のソフトウェア開発グループの結成に着手している。同グループには、パブリッシング関係を管理する予定の従業員が含まれる。
開発者会議によって同社はおそらく、さらに多くのパートナーを得ることになるだろう。
これとは別に同社は、ゲーム開発用の一連のソフトウェアツールを提供するRakNetを買収したことも明かした。OculusはRakNetの技術をこれまで利用しており、そのソースコードを開発者らに提供する計画だと同社は述べた。買収条件は公表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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