われわれが、自分のデータに対して行われている処理に早い段階で気付くことはめったにない。しかし時に、突然気付き、騒ぎ出すことがある。
Facebookがおよそ70万人のユーザーの「News Feed」を操作し、表示された内容によってユーザーがうれしくなるか悲しくなるかを調査していたことが発覚した事件は、まさにその例だ。
そして今回、Facebookのデータサイエンスチームが2007年に結成されてからのほぼ全期間にわたって、ほとんど監督されていないような状態で運営されていたことを、同チームに以前所属していた人物が暴露した。
2012年2月から2013年7月までFacebookのチームに所属していたAndrew Ledvina氏はThe Wall Street Journalに対し、「いわゆるレビュープロセスというものがない。チームの誰もが実験をできた。彼らは常に人々の行動を操作しようとしている」と述べた。
これが事実であるとすれば、自分のデータが確かに自分のデータであると何となく信じていた人々にとって大きな驚きだろう。
Ledvina氏は、実験が日常的に行われていたため、一部のサイエンティストは同じユーザーのデータが複数回分析されることを懸念していたと述べた。
人間の感情に関する調査で議論を巻き起こした後、Facebookは同社の手続きを厳しくしたと報じられている。しかし、データサイエンスチームは2007年から、ユーザーの同意を得たり、通知したりすることさえなく、実験を何百回も繰り返してきたというのだ。
Facebookは2012年、データセキュリティやプライバシーなどの分野の専門家50人で構成されるパネルを設置した。このパネルのメンバーは2014年初頭から、標準製品テストだけでなくすべての研究を再調査しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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