スタイルとテクノロジを完璧にブレンドしたと開発元が考えるスマートウォッチ「Moment Smartwatch」の資金集めが、クラウドファンディングサイトKickstarterで進んでいる。
Momentum Labsが開発するMoment Smartwatchは、タッチセンサ部分が360度にわたっているのが特徴で、2等分されたそれぞれが32mm×100mmの大きさを持つ。Moment SmartwatchはフルQWERTYキーボードを搭載するが、キーサイズは約5mm×5mmでスマートフォン上のキーとほぼ同じになるとMomentum Labsは述べている。また、820mAhrのバッテリにより、1回の充電によるバッテリ持続時間が通常使用で30日となる予定だ。
Momentum Labsは、Moment Smartwatchが「Moment Snapware」と呼ばれるハードウェアモジュールを採用することで機能拡張が可能になると述べている。Momentum Labsによると、オープンなハードウェアおよびソフトウェア開発プラットフォームによって生体測定、GPS、インダクティブ充電というようなモジュールも開発することができるという。Moment Smartwatchの本体内側にあるパネルを取り外すと小さなくぼみがあるので、Moment Snapwareを挿入することができる。
Moment Smartwatchの操作はシンプルで、外側全体を360度にわたって覆っているタッチセンサ部分により、使い慣れたジェスチャを使ってアプリを制御できる。Momentum Labsによると、タッチセンサ部分の大きさは、多くのスマートフォン上にあるタッチエリアとほぼ同じだという。
Moment Smartwatchは、スマートフォンをポケットや鞄から出すのに都合が悪かったり、安全でなかったりするような場合に使われることを目的に開発されている。メッセージを受信したり、電話がかかってくるとMoment Smartwatchはそのことをユーザーに知らせるので、ユーザーは、密かにそれらのメッセージを読んだり、電話を受けたりすることが可能になる。Moment Smartwatchでは、スマートフォンを補うようなアプリをインストールできるとMomentum Labsでは述べている。
Momentum Labsは、Moment Smartwatchの設計思想に関して、「時計は常に単なる時を計るためのものではなかった。時計はユーザーの自己を主張する」と述べ、「Momentum Labsのデザインチームは、多くの人がテクノロジを好きな一方で、自らをテクノロジによって定義されたくないと思っていることを理解している。まずは時計やアクセサリとして訴求力があり、その上で、テクノロジを満載した製品を作ろうとわれわれが懸命に努力してきた理由はそこにある」と説明する。「われわれは、Moment Smartwatchがスタイルとテクノロジを完璧にブレンドした製品であると考えている」(Momentum Labs)
その他の特徴としてMoment Smartwatchは、1.73インチの150DPI電気泳動ディスプレイを搭載し、解像度は320×240で16階調となっている。TIの「ARM Cortex M4」搭載「Tiva C Series」、9軸デジタルモーションセンサ、USB Micro-Bコネクタを装備し、重量は最終的に100gより軽くなることが予想されている。また、IP67規格に対応する。
Moment Smartwatchは、Kickstarterで10万ドルを目標に資金が集められていたが、本稿執筆時点では、締め切りまで27日を残して、12万ドル以上を集めている。
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