朝日新聞社のニュースサイト「朝日新聞デジタル」の記事に見せかけた“偽”記事が、6月12日から14日にかけて、ウェブで閲覧できる状態にあった。ページURLが「http://shrturl.co/」で始まっていたことから偽装されたものと気付く人がいた一方で、それが一種の短縮URLに見えることもあり、中には信じ込んでしまった人もいたようだ。
既存のウェブページとそっくりな見た目のページを作り文章などを改変できるサービス「SHRTURL」を使用して作成されたもので、サービスの仕組みに則れば、ページ作成から48時間後に削除されたことになる。なお、同サービスは6月13日までに終了しているが、その48時間以内に作成されたページは、その後も一定時間を経るまで閲覧可能な状態にあったとみられる。
偽記事は「仁風林事件 竹中平蔵氏らを事情聴取」と題されたもの。6月12日13時42分に掲載したように見せかけていたことから、朝日新聞デジタルが同一日時に掲載した「禁止麻酔薬投与の小児12人死亡 数日~3年の間に」を改ざんしたものとみられる。
SHRTURLは現在利用できないが、開発者であるAlexander Griffioen氏の呼びかけで何者かに買収されており、今後何らかのかたちで提供される可能性がある。同氏のコメントは返信があり次第、掲載する。
SHRTURLは6月上旬に国内のニュースサイトでも紹介されており、簡単な操作で誰でも偽装ページが作れる状態にあった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果