カナダのBlackBerryは現地時間6月19日、2015会計年度第1四半期(5月31日締め)の決算を発表した。前年同期は8400万ドル(1株当たり16セント)の損失を計上していたのに対して、今四半期は純利益が2300万ドル(1株当たり0.04ドル)だった。
不振に陥っている携帯端末メーカーのBlackBerryは、業績の好転を目指して事業再編を進めているところだ。同社が報告した調整後の損失(事業再編費用や保有社債の公正価額の調整によって生じた現金以外の特別収入を除く)は予想を下回った。全体で、損失は6000万ドル(1株当たり0.11ドル)だった。
第1四半期の売上高は9億6600万ドルで、前四半期から1000万ドル減少し、前年同期の売上高30億7000万ドルも下回った。第1四半期の売上高の内訳は、約39%がハードウェア、54%がサービス、7%がソフトウェアおよびその他の収益源だった。
5月末までの3カ月間にエンドカスタマーに販売されたBlackBerryスマートフォンは約260万台で、2014年度第4四半期の340万台から大幅に減少した。
BlackBerryの会長兼最高経営責任者(CEO)であるJohn Chen氏は、声明で次のように述べている。
第1四半期の業績は、財務上の目標や強力な製品ポートフォリオの提供を含め、当社が着実に重要なマイルストーンの達成に向かっていることを示している。われわれは過去6カ月間にわたり、コストの削減と利益率の改善を推進するため、業務のあらゆる面で効率化に重点を置いてきた。今後は、黒字に転換できる成長プランに力を注いでいく。
携帯端末の売り上げは減速しているものの、Chen氏はBlackBerryが携帯端末事業を売却するとの報道を否定し、「現在も携帯端末事業で利益を上げる方法に取り組んでいる」と述べた。Chen氏の見解によると、法人顧客を獲得して維持するための鍵は、携帯端末とサービスの両部門を維持して、両方の要素を包括するエンドソリューションを顧客に提供することだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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