フランスのネタトモは6月18日、紫外線量を測定できるウェアラブルデバイス「JUNE」を7月中旬に日本で発売すると発表した。価格は税別で1万2000円。アップルストアやコンセプトショップ、Amazon.co.jp、家電ショップなどで販売する。
ネタトモは、気温や湿度などを自動計測し、iPhoneやiPadと連動して現在の状況を把握できる「ウェザーステーション」を日本でも2013年秋から展開している。屋外用と室内用の2つのモジュールから構成されており、現代の「百葉箱」とも言える製品だ。
そのネタトモが新たに手がけるのがウェアラブルデバイスだ。リアルタイムで紫外線の強さや肌が吸収した紫外線量を測定し、日焼けや肌の早期老化を防ぐために帽子やサングラスの着用をアドバイスしてくれるほか、日差しの下で過ごした時間や最も強い紫外線を受けた時間もアプリを通じて見られる。なお、JUNE本体にディスプレイ機能はなく、測定した結果はすべてiPhoneを介すことになる。アプリは発売前までには日本語化する見通し。
一見すると、単なるアクセサリに見えるかもしれない。太陽の下で輝くファセットカットのダイヤモンドをイメージして生まれた製品で、本革のベルトが付属するほか、シーンに応じて同梱のシリコンベルトにも付け替えられる。デザインは、ルイヴィトンやクロエ、ハリーウィンストンなどのラグジュアリーブランドの製品を手がけるジュエリー・デザイナー、カミーユ・テューペ氏を起用したという。カラーはプラチナ、ゴールド、ガンメタルの3種類があり、本革ブレスレットを二重に巻いて、またはブローチとして楽しめる。
初回設定時に髪や目の色、スキンカラー、日に当たったときの肌の反応など6つの質問を行い、自分の皮膚のタイプを診断しておく。「UV指数」は1から11+まであり、状況に応じて日焼け止めの使用や帽子などの着用を推奨する。また、受けた日射量を肌のタイプに応じて算出し、アラートを出してくれる機能もある。なお、日射量はWHO(世界保健機構)が規定する「最小紅斑量」に対する割合をもとに表示するとのこと。最小紅斑量が100%に達すると日焼けの症状が現れるという。なお、最小紅斑量が30%、50%、80%に達したときにそれぞれiPhoneでアラートを出してくれるしくみだ。
なお、充電は専用のクレードルをPCなどにUSB接続して行う。約12時間すると、1カ月持つという。なお、バッテリの残量を確認したい場合、JUNE本体には何もアラート機能も持たないため、iPhoneアプリで確認する必要がある。
実際にどんなシーンで役に立つのだろうか。フランスから来日したコミュニケーション・マネージャーのヴァージニ・ゴリチェフ氏は、サンフランシスコを訪れたとき、曇りだったので気にせず歩き回っていたら、30分しないうちに最小紅斑量の数値が上がって驚いたというエピソードを明かした。その時はSPF50の日焼け止めを塗ることが推奨されていたのであらかじめケアをしていたが、もししていなかったらどうなっていたか──。と役立った際の一例を挙げた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」