モバイルアプリ開発の未来少年は6月16日、Bluetoothを使ってメッセージをやり取りできるチャットアプリ「Cycro」のベータ版を公開した。利用料は無料。まずはAndroid版のみ提供し、iOS版も近日中に公開する。
このアプリでは、3GやLTE、Wi-Fiに接続していなくても、Bluetoothを使って現在地から約10メートル以内のユーザーとメッセージのやり取りができる。テキストチャットに加え、音声チャットも可能だ。
このCycroにおいて同社は現在、各端末を中継することで遠距離との通信を可能とする仕組みを作っているという。これが実装されれば、大規模な天災などによりインターネット回線がつながらない場合でも、チャット利用が可能となる。
また、ユーザー数が増えることで、インターネット網とは異なる、電波塔などが不要な独自のメッシュネットワーク(通信機能を持つ端末同士が相互に通信する、網の目状に形成された通信ネットワーク)が構築できる。同社では、そのネットワーク網を使った新たな取り組みも期待しているという。
さらに同社では、Cycroの技術を用いた新たなコミュニケーションツールを開発している。Cycroを新コミュニケーションツールの実証実験としての役割を担うものとして位置づけており、今後、実際の市場におけるBluetoothを経由したコミュニケーションの使用動向を調査するとしている。なお、9月には北米を中心にしたグローバル展開を開始する予定だ。
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