ニューヨークを拠点とする新興企業Ringlyは米国時間6月10日、スタイリッシュなスマートリングの予約受付を開始した。この指輪型のデバイスは装着者に対し、スマートフォンアプリの通知、テキストメッセージ、着信をそっと知らせてくれる。同デバイスは、かさばるスマートフォンをバッグにしまいこんでしまうため、届いた通知を見逃しがちな女性ユーザー向けに特に設計されていることだ。
Ringlyは急成長するウェアラブルテクノロジ事業への進出を目指す数多くの企業の1社にすぎない。この分野は、Appleやサムスンといった大手メーカーを既に引き付けており、各社はフィットネステクノロジやスマートウォッチへの投資を進めているところだ。消費者の需要が急増する見通しであるにもかかわらず、この分野の売り上げは低調で、期待ほどの成果を上げていない。
Ringlyは、ファッショニスタとともに技術者に対してもアピールすることを目指している。Ringlyシリーズは、洗練された4種類のモデルで展開され、いずれも金メッキの台座にそれぞれ異なる半貴石のスクエアカットのストーンがあしらわれている。筆者個人の感想では、このリングはkate spadeやMarc Jacobsといったデザイナーコレクションにあるような、おしゃれなカクテルリングのように見える。
最高経営責任者(CEO)のChristina Mercando氏は、重要だったのは、回路基板と充電可能なバッテリを内蔵するテクノロジを非常に小さな形にすることだったと述べた。
Mercando氏は、ウェアラブル技術に重要なのはバッテリ持続時間だと認識している。このリングは、ユーザーが受ける通知の数にもよるが、バッテリが2~3日間持続し、付属のリングボックスでワイヤレス充電が可能だ。
加速度計が、リングが静止状態かどうかを判断し、動きがない場合はスリープモードに移行できるようになっている。リングが動作中かを確認するには、リングを装着したまま人差し指と親指を打ち合わせると、点灯する仕組みになっている。Ringlyでは、ユーザーがアプリを使って振動と微かな光のパターンを設定し、通知ごとにカスタマイズすることが可能だ。振動は4種類、光の色は5種類用意されている。通知ライトは、リングの側面にある小さな光が点滅する。
Ringlyは、最も人気の高いアプリの一部から通知を表示することが可能だ。現時点で対応しているのは、「Instagram」「Snapchat」「Twitter」「Pinterest」「Facebook」「Tumblr」「Vine」「LinkedIn」「Poshmark」「Tinder」「Uber」となっている。
ユーザーがスマートフォンから15~20フィート(約4.6~6.1m)離れた場所に移動して、そのままうっかり置き忘れても、リングが知らせてくれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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