ヤフーは6月4日、米国に100%子会社の現地法人「YJ America」を設立したことを発表した。米国の有望なスタートアップ企業やネットサービスを現地で早期開拓するとともに、Yahoo! JAPANの日本におけるネット分野での経験や知見、資産を活かし、現地企業の日本での成功を支援するとしている。
YJ Americaは、本社をワシントン州シアトル、支社をカリフォルニア州に構える。社長には坂本孝治氏が、副社長には平山竜氏、別所直哉氏、松谷憲文氏の3名が就任する。カリフォルニアでの事業活動は、YJ America Business Acceleratorとして行うとしている。
同社によれば、米国ではシリコンバレーを中心に、ネットを通じて国境を意識せずグローバルに事業を展開するスタートアップ企業が増加傾向にあるという。一方で、それらの企業が日本市場に進出するにあたっては、日本での商慣習や事業をとりまく法制度による米国との違いなども含め、単独での進出では成功が難しい状況になっているという。
そこで、ヤフーでは米国に現地法人を設立。サンフランシスコ、シリコンバレーを中心とした西海岸をベースとして、有望なスタートアップ企業やネットサービスを開拓するほか、米国企業の日本展開に向けて、ネット広告やEコマース、アプリなどの領域でのビジネス支援やコンサルティングをするとしている。
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