実名制グルメ「Retty」、“一歩先”のお店探しへ--300万ユーザー達成

 「これまでひたすら集めてきた口コミ情報を使って、ようやく一歩先を行くお店探しができるようになった」――Rettyは5月26日、実名制のグルメサービス「Retty(レッティ)」を刷新した。今後は、自分と好みの近い“信頼できる相手”のお勧め情報などから飲食店を探しやすくなる。

  • Retty代表取締役社長の武田和也氏

 RettyはFacebookアカウントなどでログインすることで、実名の信頼性の高い口コミが集まるスマートフォン向けグルメ情報サービス。2011年6月にサービスを開始し、2013年10月に月間訪問者数が100万人を突破。それから半年後の2014年4月には300万人を超えた。

 Retty代表取締役社長の武田和也氏は、「1年前は30万ユーザーだったので約10倍の規模に成長している」と手応えを語る。また同社ではサービス開始以来、口コミ情報を充実させることに注力してきた。現在、全国19万店の90万件におよぶ口コミが投稿されているそうだ。

  • より信頼できる相手からお店を探せる

 今後はこの口コミ情報を使って、どのようなタイプの人がお勧めしている店なのかを一目で分かるようにする。具体的には、「広告代理店に勤める30代が勧める会食用のお店」や「野菜好きのパティシエが勧めるデート向けのお店」といった、口コミ投稿者の属性や嗜好性をもとに、より自分にあった飲食店を探せるようになる。

 これまでも、グルメ業界の著名人などがお勧めする店を知ることができる「Retty公認ユーザー」などは設けていたが、自らフォローするなどのアクションをしなければならなかった。今後は、こうした信頼できる人のお勧め情報がより自然に得られるようになるという。

 4月に300万ユーザーを超えたRettyだが、武田氏は「2014年内の1000万ユーザーも見えてきた」と自信を見せる。また、これまではユーザー数や口コミ情報の拡大を優先してきたが、夏から店舗向けの集客サービスなども用意し、本格的なマネタイズを始める予定だという。

 さらに、地域はまだ未定だが、年末には海外展開も視野に入れているそうだ。「日本人はお店選びに厳しくグルメサービスは洗練されているので、世界でも通用する。Rettyを通じて世界中の人々をハッピーにしたい」(武田氏)。

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