サムスンは、「GALAXY S5」の発売後1カ月の売れ行きが好調だったことを明らかにした。同社モバイル部門の責任者である申宗均(シン・ジョンギュン)氏は、4月の発売以来、この主力スマートフォンが1100万台以上販売されたと述べた。The Wall Street Journal(WSJ)が報じた。
「S5の発売から1カ月が経ち、出足は好調だ。売れ行きは『GALAXY S4』をはるかに上回っている」と申氏はWSJに述べた。
サムスンは2013年、GALAXY S4の販売台数が発売後最初の1カ月で1000万台だったと報告している。WSJによると、申氏は、GALAXY S5の売れ行きはこれよりも好調であるとし、その理由として複数の通信事業者との提携に向けて合意をとりつけたことや、125カ国で同時発売したことを挙げたという。申氏によると、特に米国、オーストラリア、ドイツなどの先進国で売れ行きが好調だという。
サムスンがモバイル製品の販売好調を示す一方で、この数カ月間の同社の業績は思わしくない。同社は2四半期連続で利益が減少しただけでなく、2014年第1四半期のスマートフォン市場シェアも1%下がった。スマートフォン市場シェアの低下は、2009年以来のことだ。
サムスンが発表した2014年第1四半期の営業利益は82億ドルで、前年同期比で3.3%の減少となった。また、通常は同社売上高の3分の2を占めるモバイル部門の同四半期の営業利益は62億ドルだった。これは、前年と比べるとわずかな減少であるとともに、この3年余りの間で初の減少となった。
サムスンの業績不振は、ファーウェイやLenovoといった低価格スマートフォンメーカーとの競争が激化したことによるものとみられている。
サムスンは直近の決算報告で、GALAXY S5の販売が好調なことから、同社の第2四半期の売上高は改善する見通しだと述べた。同主力スマートフォンは4月上旬に発売された。同社の発表によると、発売初日の販売台数はGALAXY S4のときと比べ、およそ30%多かったという。一部の市場では、GALAXY S5の発売初日の販売台数はGALAXY S4の2倍だと報じられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」