モバイル決済を手がけるSquareが、既存サービスを補完するべく、失敗に終わったアプリケーションを新しいものに差し替えた。
Squareは米国時間5月12日、地元の店舗、カフェ、レストランなどから食品や商品を購入できるサービス「Square Order」の提供を開始した。この無料アプリは現在ニューヨークとサンフランシスコのみで利用可能だ。同アプリを使えば、周辺の店舗を探して購入したい製品を見つけることができる。このアプリから料金やチップを支払うことができ、注文の品が引き取り可能になると通知してくれる。
店がアプリに表示され客の注文を受けられるようにするためには、店舗側でSquareのサービスを導入する必要がある。
Square Orderのリリースにより、既存の「Square Wallet」サービスは終了する。3年前に登場したSquare Walletは、Squareの公式サイト、Appleの「App Store」および「Google Play」から削除された。Square Walletは、決済情報をアプリ内に保存しておき、特定の店舗にチェックインして氏名を告げるだけで支払いができる仕組みだった。
Squareは12日付の記事の中でRe/codeの取材に対し、Square Walletは好評を得られなかったと述べている。同社はまた、サービスの提供は終了したが、今後もSquare Walletユーザーへのサポートは続けていくと述べた。
Square WalletとSquare Orderに大きな違いはないが、中核となる機能が若干異なる。Square Walletでは、注文や支払いをするためにユーザーが店舗やレストランの中にいる必要があった。一方、Square Orderは店舗に着く前でも注文と支払いができる。
Squareは今後、Square Orderのサービス提供範囲をより多くの都市に拡大する計画だ。ただし、その時期については明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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