任天堂は米国時間5月9日、同社の「Nintendo 3DS」向けライフシミュレーションゲーム「Tomodachi Life」(欧米向け「トモダチコレクション 新生活」)で同性愛関係のオプションを用意しなかったことを公に謝罪した。しかし、多くのファンが求めていたTomodachi Lifeへのアップデートによる同性愛関係オプションの追加は、完全に否定された。
任天堂が発表した声明には、「Tomodachi Lifeに同性愛関係のオプションを用意しなかったことで、多くの人々を失望させてしまったことを謝罪します。残念ながら、このゲームの設計を変更することは不可能です。そうした開発面での重大な変更を発売後のパッチで実現することはできません」と書かれている。
任天堂は当初、8日のThe Associated Pressとのインタビューで、圧力に屈してTomodachi Lifeに変更を加えることはしないと述べていた。同社は方針を改め、Tomodachiシリーズの今後のタイトルでは配慮を深める予定だ。
任天堂は5つの文を含む1つの段落だけで構成される簡潔な声明で、「Tomodachiシリーズの次作を開発する場合は、ゲームプレー体験を根本から設計し直し、より包括的で、すべてのプレーヤーをより適切に反映する体験を作り出す努力をすることを約束します」と結んでいる。
Tomodachi Lifeは、「Mii」アバターと呼ばれるプレーヤーのバーチャルな分身を使用する。2013年4月、日本でNintendo 3DSシステム向けに発売され、これまでに183万本が販売されている。北米と欧州でも、現地時間2014年6月6日に発売される予定だ(同シリーズのタイトルが日本以外の国で発売されるのは初めて)。Tomodachi Lifeのプレーヤーは自分のアバターをパーソナライズできるほか、買い物をしたり、遊園地の乗り物に乗ったりすることもできる。また、相手が異性であれば、ゲーム内のキャラクターや現実世界のほかのプレーヤーのアバターとデートを楽しんだり、結婚したりすることも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス