回転させて楽しめる3Dモデルを投稿、共有できる新サービス「ニコニ立体」

井指啓吾 (編集部)2014年05月02日 11時06分

 ドワンゴとニワンゴは5月2日、動画サービス「niconico」で、3DモデルやMMDモデルを投稿、配布できるサービス「ニコニ立体」を開始したと発表した。niconicoのアカウントがあれば利用できる。


「ニコニ立体」ロゴ

 MMDは「MikuMikuDance」の略で、さまざまなキャラクターモデルをステージ内で動かせる、無料の3DCGムービー制作ツール。

 ユーザーは同サービスに投稿したモデルを回転させて鑑賞できるほか、アニメーションも視聴できる。モデルデータはサイト内で配布でき、ほかのユーザーが作成したモデルも共有、鑑賞できる。なお、モデル閲覧時のプレイヤーは、全ページ非同期通信による遷移を実装しており、PMD、OBJ、MQOなどの3Dデータを高速でロードするという。

 投稿時には、PMD、OBJ、MQO、Unity3Dなどの3Dデータだけでなく、1つの作品に対して複数枚の画像を使用できる。W.I.P(Works In Progress)と呼ばれる製作途中の様子も公開可能だ。なお、Unity3Dファイルを除く3Dデータでは、ウェブ上から光源や位置、イメージエフェクトが編集できる。プレビューしながら何度でもファイルの差し替えが可能で、投稿者の意図した表現を追求できるという。

  • 3Dモデル閲覧画面 視点操作

  • 「ニコニ立体」閲覧画面

  • 回転させて鑑賞できる

 配布用データを更新すると、過去にダウンロードした利用者全員に更新が通知される。また、配布するデータには利用条件を制限するライセンス設定が可能で、運営側では「統一された明瞭なライセンス形態によって、利用者の混乱や意図しない利用を防ぐ」としている。

 なお、投稿したモデルは二次創作の派生関係を管理、表示する機能「コンテンツツリー」に登録可能で、ほかのniconico登録作品(動画やイラスト)との派生関係を表示できるという。また、クリエイターの創作活動を支援する制度「クリエイター奨励プログラム」にも登録でき、派生作品からの子ども手当(コラボレーションの元になった作品に対し、niconicoから支払われる奨励金)を受け取れるとしている。

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