NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏は4月10日、同日発表された新料金プランとソフトバンクの新定額サービス「スマ放題」との違いを聞かれ、「ドコモは通話時間において制限がなく、語弊があるかもしれないが『完全な定額』である」とし、パケットを家族などのグループでシェアできる点などを含め「根本的に構造が違う」と語った。
1日に発表されたスマ放題は、音声とパケットをセットにした定額サービス。音声通話には時間と回数に制限があり、無料通話可能時間の超過分は30秒あたり20円かかる。
「LINE電話」など音声通話アプリとの競争優位性に関しては、通信キャリアとしての品質や接続率の高さ、緊急電話を具備する点などを挙げ、「サービスを見直してもらう良い機会になれば」とアピール。MVNOに対しては、「パケットの速さや量、設計思想が違うと思っている。利用者がそれぞれ一番良いと思うものを選んでほしい」と述べた。
新料金プランの今後の課題を聞かれた加藤氏は、ドコモの料金プランの歴史を振り返り「ステップを踏んできている」と語る。「FOMAの時代は無料通話分が内包されていた。その後『Xiトーク24』で自網内であれば無料であるというところに踏み込んだ。そして今回は他網も含めて無料となる」とし、「価格のレベルも妥当」との見方を示した。
NTTドコモは、国内の音声通話を定額とし、パケット通信のデータ通信量を家族間と同一法人などで分けあえる「カケホーダイ&パケあえる」と2つの割引きサービスを6月1日から開始する。また、VoLTE(LTE回線を使用した音声通話)を今夏に提供する予定としている。
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