ジーエフケーマーケティングサービスジャパン(GfK)は3月26日、Windows XPサポート終了直前期のPC市場の販売動向を発表した。4月9日のサポート終了を控え、「PC販売が活気づいている」と表現している。
特に利用率が高い法人向け(BtoB)市場は盛り上がりを見せ、2013年初めから刷新需要で好調に推移していた販売台数は、2013年10月以降は前年比約5割増で推移、2014年に入り勢いが増しているという。
GfKが2013年6月に実施したIT担当者向け調査ではXPの対策完了時期を2014年1~3月とする回答が最多であり、それが実際の販売動向にも表れている。調査では完了時期を4月以降とする回答も見られることから、サポート終了後もXPの刷新需要が緩やかに続くと見込んでいる。
個人向け(BtoC)市場はタブレット端末やスマートフォンの普及に押され2013年は2ケタ減と落ち込んでいたが2014年1月にはプラスに転じ、2月の数量も前年比7%増と成長を維持したとした。BtoC市場の動きがBtoB市場に比べ緩やかである要因として、XPの利用率がBtoB市場ほど高くないことを挙げた。
XPは個人向けには2001~2008年に販売されていた。GfKは個人のPCの買い替えサイクルが約5.6年というデータを挙げ、既に買い換えられていることが多いと予測した。
BtoC市場もこの3月に入り需要が急拡大しているという。家電量販店でのPCの販売動向では、2月後半からは週ごとに伸長、3連休を含む3月17日週(3月17~23日)では数量前年比86%増、金額前年比119%増を記録した。
同週の販売は、数量、金額ともにPCの販売ピークである年末年始商戦の2013年12月30日から1月5日を上回ったとしている。XPのサポート終了に加え、4月の消費増税が迫ったことが販売を押し上げていると解説した。
他の家電製品でも消費増税前の駆け込みが見られるが、それらと比較してPCは3月への集中が顕著という。PCは年3~4回新製品が発表されるなど製品サイクルが早く、1~3月にも各メーカーから新製品が発売されるため、購入を期限直前まで待つ傾向にあるとした。PCの駆け込み需要は3月末まで高い状態が続くと予想している。
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