UPDATE Boxが、株式公開に向けて正式に動き出した。ハイテク企業によるIPO(新規株式公開)として、2014年に最も期待を集めるものの1つになることは間違いない。
クラウドストレージを提供するBoxは米国時間3月24日午後、米証券取引委員会(SEC)に最初の申請書類を提出したことをTwitterで認めた。
Box's S-1 will be publicly filed this afternoon. This tweet does not constitute an offer of any securities for sale.
— Box (@BoxHQ) March 24, 2014
以下は、S-1申請書に記載されたBoxの状況を示す数値である。
同社の共同創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるAaron Levie氏が2013年1月、IPO計画をBloombergに明かして以来、同社のIPOに対する期待はこの1年間で徐々に高まっていた。2013年秋にうわさが出回り始め、2014年1月末には非公開で申請が行われたという憶測が飛び交い、報道が最高潮に過熱していた。
Bloombergは数週間前、Morgan Stanley、Credit Suisse、JP Morgan ChaseがIPO引受幹事となり、Boxが2014年の同社売上高を2倍の2億ドル以上にする計画であると報じていた。
上記の金融機関が他の数社とともに、S-1申請書に確かに記載されている。
自らを「成長著しい新興企業」と称するBoxは、Twitterに倣い、ニューヨーク証券取引所にてティッカーシンボル「BOX」での上場を目指す。エンタープライズソフトウェアを提供する同社は、2億5000万ドルの調達を見込んでいる。
Twitterによる2013年9月のIPO申請にも適用されたように、「Jumpstart Our Businesses ACT」(「JOBS Act」)に基づき、時価総額10億ドル未満の企業は非公開でのIPO申請が可能だ。
The Wall Street Journal(WSJ)による2013年12月の評価によると、Boxの時価総額はこれまで、12億ドルと推定されていた。12月はちょうど、ベンチャーキャピタルからのシリーズFの資金調達ラウンドが完了し、1億ドルを調達した時期である。
カリフォルニア州ロスアルトスを拠点とするBoxは、2005年にLevie氏と最高財務責任者のDylan Smith氏によって設立された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」