クリプトン、「HQM Store」に森山良子さん作品を追加--オリジナルマスターからハイレゾ化

 クリプトンは3月19日、ハイレゾ音楽配信サービス「HQM Store」において、森山良子さんのデビューアルバムを含む6作品、79曲を配信すると発表した。すべてオリジナルアナログマスターテープからデジタルリマスタリングを経て、ハイレゾ化している。


クリプトン代表取締役の濱田正久氏

 クリプトン代表取締役の濱田正久氏は「ハイレゾ配信はすでに5年ほど取り組んでおり、現在300タイトル以上を配信している。ここ1~2年は他社からの参入もあり、2014年は一気に加速をつける時期だと思うので、特長のある形でやっていきたい。またハードウェアも本格的なハイレゾ音源が聴けるように提供していきたい」とソフトとハードを含めたハイレゾの取り組みについて話した。

 配信されるのは、下記の6作品になる。

  • この広い野原いっぱい/森山良子フォーク・アルバム No.1
  • 愛する人に歌わせないで/森山良子アルバム No.2
  • 森山良子 カレッジ・フォーク・アルバム
  • 森山良子 イン・ナッシュビル
  • 森山良子 ビートルズ、サイモン&ガーファンクルを歌う
  • さとうきび畑/森山良子 カレッジ・フォーク・アルバムNo.2
  • 今回使用されたオリジナルアナログマスターテープとアナログレコード

  • 「森山良子フォーク・アルバム No.1」のレコードジャケットと発売当時発売されていた「ミュージック・ライフ」に掲載れていた広告のコピー

  • 「HQM STUDIO MASTER」シリーズにはこのロゴマークがつく

 いずれも192kHz/24bitのFLAC形式で配信され、販売価格はアルバムが税別3500円、1曲が税別350円。4月8日から順次ラインアップする。これらの6作品がハイレゾ音源で提供されるのは今回が初めてとなる。

 使用されたオリジナルアナログマスターテープは、シンコーミュージック・エンタテイメントが所有、管理しているもの。ビクタークリエイティブメディアのマスタリングセンターにて、マスターテープからの192KHz/24bitデジタルズド作成工程を実施した。スタジオ内では、オーディオボードや電源ボックス、電源ケーブルなどのアクセサリ類はクリプトン製を使用し、音質改善を図ったとしている。

 制作を担当した元フィリップス・レコード・プロデューサーの本城和治氏は「オリジナルテープの素晴らしさに改めて感動した」と話した。

 HQM Storeでは、今後アナログマスターテープからデジタルリマスターしたハイレゾ作品を「HQM STUDIO MASTER」シリーズとして展開していく予定。すでに19作品がリリースされており、今回の6作品を加え、25作品が用意される。

  • スタジオでのデジタイズ作業風景。左から本城和治氏とシンコーミュージック・エンタテイメントの取締役著作権部長の吉田聡志氏

  • スタジオで使用したデジタイズシステム

  • スタジオではクリプトン製アクセサリを使用した。写真はHRハイブリッドオーディオボード「AB-HR5」

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