フジテレビジョンは3月14日、インターネット有料チャンネル「フジテレビNEXTsmart」の記者発表会を開催した。番組内容を紹介したほか、「第4のテレビ」と位置づけるネットチャンネルが可能になった理由などを話した。
フジテレビNEXTsmartは、PCやスマートフォン、タブレットなどから視聴できる有料のインターネットチャンネル。CS放送「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」の番組をサイマル放送するほか、オリジナルドラマやF1グランプリの見逃し配信などを行う。月額視聴料は1200円で、フジテレビオンデマンドかスカパー!オンデマンドで視聴が可能だ。本放送開始は4月1日だが、3月14日の6時から3月31日まで無料キャンペーンを実施している。
フジテレビジョン専務取締役の遠藤龍之介氏は「フジテレビNEXTsmartは、地上波、CS、BS放送に次ぐ第4のメディアとして提供する。昨今テレビの視聴方法が多岐にわたり、『視聴率が落ちているのでは』『ケーブルテレビや衛星放送の加入率が下がっているのでは』といった問い合わせをいただくが、逆に接触率は上がっていると思う。10~20年前に比べ、マルチデバイスなど視聴環境が変化している今、視聴者一人一人がどんな番組をどこで見るかを決めており、自分の好きなテレビプログラムを組み立てられる時代になった。一方アメリカでは地上波の5大ネットワークの同時再生が始まっている。日本ではビジネス環境が違うが、今回のサービスはその先鞭をつけるような斬新なもの。視聴者の利便性を考え、ニーズに応えてサービスを展開していきたい」と話した。
番組コンテンツは「2014 F1グランプリ(FIA Formula One World Championship)」の金曜フリー走行から決勝までの全セッション完全生中継のほか、「ブンデスリーガ13/14シーズン」生中継、「2014 Jリーグヤマザキナビスコカップ」生中継&全試合完全放送、アーティストによる音楽ライブなど。加えて5月から開局記念ドラマ「バックハグ」を放映する。
記者会見では、バックハグで主演を務める剛力彩芽さんと、フジテレビNEXT ライブ・プレミアムで放送されている「綾小路 翔の六本木バナナボーイズ」に出演している綾小路翔さんと森山直太朗さんが登場。スマートフォンやタブレットを手に、フジテレビNEXTsmartのコンテンツを視聴した。
見逃し配信は「2014 F1グランプリ」を公式予選と決勝生中継終了の約1時間後から開催翌週の日曜深夜0時まで、繰り返し視聴できるほか、ドラマ、バックハグをはじめ、対応コンテンツを拡大していく予定だ。
フジテレビジョンのペイTV事業部部長の窪田正利氏は「フジテレビでは『フジテレビONE/TWO/NEXT』と3チャンネルをCS放送で運営しているが、他チャンネルに比べオリジナルコンテンツの割合が高く、それが今回のインターネット有料チャンネルの開局につながった理由。なかでもNEXT ライブ・プレミアムは、F1やサッカーなど海外スポーツが中心のコンテンツのため、権利元の理解が得られやすかった」と開局に至る経緯を話した。
今後の運営については「収入の柱は有料放送による月額課金。将来的にはケーブルテレビなど、配信事業者を増やしていきたい」(窪田氏)とした。
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