音楽ストリーミングサービスのBeats Musicは、プログラミングの一部を外部に公開しようとしている。もっと広いオンラインの世界で年間利用料約120ドルの新しいプレーヤーを普及させるのが狙いだ。
Beats Musicの最高経営責任者(CEO)を務めるIan C. Rogers氏は、米CNETとのインタビューで次のように語っている。「音楽に年100ドル払うつもりがあるなら、これは世界中の音楽に触れた私の経験からすると非常に割安な出費だが、車の中や自宅など、好きな場所で音楽にアクセスできるべきだ」
Beats Musicは米国時間3月7日にAPIを公開した。APIは、プログラマーがソフトウェア間でデータをやりとりするためのツールだ。たとえば、APIにより、FacebookのIDを利用してアプリケーションに自動で登録することができる。SpotifyやRdioのように、APIを一般公開している音楽ストリーミングサービスは他にも数社ある。
Beats Musicの場合、7日に一般公開するまでは非公開で少数の外部開発者にAPIを提供していたに過ぎないが、このAPIによって、SONOSワイヤレススピーカーや、再生したい楽曲にすぐにアクセスできる検索可能な音楽サービスアグリゲータbop.fmなどとBeats Musicとの統合が可能になった。
APIの一般公開により、開発者は、Beats Musicの2000万曲を超える音楽カタログのほか、音楽メタデータ、アルバムやアーティストのジャケット画像、各ユーザーのレコメンデーション、編集チームやパートナーが取りまとめたコンテンツにアクセスできるようになった。同社は、これらを、ライバルとの違いとして大々的に宣伝していた。
Beats Musicは、このAPIを使った2つのアプリケーションのソースコードも作成して公開した。その1つがMOGのプレイリストを移行させるツールだ。MOG(Beats Musicを支える土台としてBeats Electronicsが2012年に買収した音楽サービス)のユーザーは、このツールを使ってプレイリストをBeats Musicに移行できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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