ヤマハは1月29日、オーバーヘッドタイプのヘッドホン「HPH-M82」(M82)を発表した。スクエアフォルムとツイストしたヘッドバンドの個性的なデザインを採用する。発売は2月中旬。店頭想定価格は1万円前後になる。
2011年にヘッドホン市場に再参入を果たしたヤマハは、インナーイヤーヘッドホンの「EPH-100」やオーバーヘッドタイプの「HPH-PRO500/PRO300」などを直販サイト「Yダイレクト」(2013年12月にサービスを終了)や一部の店舗で販売していた。M82は販売代理店「J」を通じ、カメラ量販店やロードサイド店などへも展開していく予定。ヤマハでは、ヘッドホン市場への本格参入になるとしている。
M82は、スクエアフォルムが印象的なオンイヤータイプのヘッドホンだ。口径40mmのダイナミックドライバを搭載し、振動板には剛性と柔軟性に優れた独自の「ダンジェンシャル・エッジ」を採用。ワイドレンジで自然な音を再現するとしている。
スクエアフォルムと同様に四角くデザインされたイヤーパッド部は、個性的な形状をいかし、高いフィット感が得られるとのこと。低反発素材をイヤーパッド部とヘッドバンド部の内側に採用し、長時間の装着でも疲れにくいとしている。
ボディカラーは、ジュエリーゴールド、ボルドーブラウン、アーバンネイビー、ソフィスブラック、ピュアレッド、アクティブホワイトの全6色をラインアップ。本体重量は約150gと軽量で、ケーブル部にはiPhone/iPod/iPadの操作ができるマイク付きリモコンを装備する。
ヤマハミュージックジャパンのAV・流通営業本部本部長の猿谷徹氏は「ヤマハのヘッドホンビジネスを振り返ると、1970年代にイタリア人デザイナーのマリオ・ペリーニ氏による『HP-1』、1980年代にポルシェ・デザインによる『YHL-003/006』を発表し、いずれもご好評いただいた。しかし80年代になるとハイファイからオーディオ・ビジュアルのモデルが中心になり、ヘッドホンはアクセサリ的な位置づけになっていった。今回もう一度ヘッドホンをビジネスカテゴリとして見つめなおし、しっかりと取り組みたい」と本格参入に対する意気込みを話した。
ヘッドホンビジネスの拡大にあわせ、プロモーション施策の一環として有名ダンサーやDJとのコラボレーションも実施するとのこと。全国のダンスイベントなどへの協賛やバックアップにも取り組んでいく。
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