Nokiaが新たに発表した2013年第4四半期決算に関する残念な結果は、同社が世界最大の携帯電話メーカーから、もはや携帯電話について口が重い企業に変わりつつあることを浮き彫りにしている。
フィンランドの携帯電話メーカーであるNokiaのスマートフォン「Lumia」シリーズは世界各地で販売台数が激減しており、現地時間1月23日に最新の決算を発表した際、同社は最初、具体的な数字を明らかにしたくない様子だった。
だが結局は実際の数字を明かし、2013年第4四半期に820万台のLumiaシリーズを販売したことを認めた。880万台という第3四半期の記録的な販売台数から減少となる。
Nokiaは23日、2013年第4四半期および通期の決算を発表した。フィーチャーフォンとスマートフォンの2013年の販売台数はどちらも減少し、第4四半期における携帯電話製造部門の売上高は前年同期比で29%減の26億3000万ユーロ(約35億7000万ドル)となった。
Nokiaは2013年第3四半期の決算発表で、Lumiaの販売台数が前期比19%増加したとアピールしていたが、同シリーズがこのときに見られた勢いを失ったのは明らかだ。
Nokiaは23日の決算発表で、サムスンとの特許ライセンス契約を5年間延長したことも明らかにした。両社は以前、世界各地で激しい法廷闘争を繰り広げていた。
2013年はNokiaにとって勝負の年だった。「Windows Phone」が「BlackBerry」を追い抜いて「Android」と「iPhone」に続く携帯電話市場の第3位の座を獲得する中で、Lumiaシリーズの成否を左右する年でもあった。そしてNokiaは現在、携帯電話のハードウェア部門をMicrosoftに売却する手続きを進めているところだ。Microsoftは、Lumiaシリーズ向けにWindows Phoneソフトウェアを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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