IBMの第4四半期決算、ハードウェア事業不振で減収

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2014年01月23日 11時14分

 IBMの2013年第4四半期決算は功罪相半ばする内容だった。同社の利益は予想を上回ったが、ハードウェア売上高の減少を受けて、売上高は予想を下回った。

 IBMの第4四半期の利益は62億ドル(1株当たり利益は5.73ドル)、売上高は前年同期比5%減の277億ドルだった。第4四半期の非GAAPベースの1株当たり利益は6.13ドルだった。

 ウォール街は非GAAPベースの1株当たり利益を5.99ドル、売上高を282億5000万ドルと予想していた。IBMは2013年のすべての四半期で売上高の目標を達成できなかった。

 2013年通年では、IBMの利益は165億ドル(1株当たり利益は14.94ドル)、売上高は5%減の998億ドルだった。

 今後の見通しについては、IBMは2014年の1株当たり純利益が17ドル、非GAAPベースの1株当たり利益が18ドルになると予想した。ウォール街はIBMの2014年の業績について、(GAAPベースの)1株当たり利益が16.96ドル、(非GAAPベースの)1株当たり利益が17.97ドルと予想しており、その両方でIBMの予想の方が金額が多い。

 IBMの最大の課題は、「Watson」やアナリティクス、Eコマース、モバイル、クラウドといった将来性のある部門を急速に成長させて、苦戦を強いられている事業の埋め合わせをすることだ。業績が予想を下回ったので、経営陣は年次インセンティブを放棄する、と最高経営責任者(CEO)のGinni Rometty氏は述べた。

 IBMの第4四半期決算における最大の悩みの種は、ハードウェア部門だった。システムおよびテクノロジ部門の営業利益は前年同期比79%減の2億600万ドル、売上高は前年同期比26%減の43億ドルだった。「System z」と「Power Systems」「System x」、およびストレージの売上高は大幅に減少した。


 テクノロジサービスの第4四半期の売上高は4%減の99億ドルで、ビジネスサービスの売上高は1%増の47億ドルだった。

 IBMのソフトウェア部門も思うように成長しておらず、第4四半期の売上高は前年同期比3%増の81億ドルだった。ソフトウェア部門の税引前利益は前年同期比6%増の42億ドルだった。




この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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