UPDATE The Wall Street Journal(WSJ)の報道によると、Amazonは同社独自の有料テレビサービス向けにテレビチャンネルをライセンシングしてもらう可能性を検討しているという。
同日、Verizonは放送中のテレビ番組をインターネット経由で配信するIntelのテクノロジを非公開の金額で買収することに合意し、そうしたサービスの提供に向けて大きく前進した。ソニーも1月、CESで同様の野望を明かしている。同社は、放送中のテレビコンテンツをオンデマンドビデオおよびDVRと組み合わせたクラウドベースのテレビサービスの提供を2014年に試験的に開始する予定だ。
確かに、Amazonがそのようなサービスに関してコンテンツの権利保有者と協議しているといっても、契約締結までの道のりは長い。実際に、業界の状況を考えると、それは予期できることだ。業界の事情通が米CNETに話してくれたところによると、テクノロジ業界のあらゆる大手企業がメディア業界のあらゆる大手企業と話し合いを行っているという。Googleも同様のサービスを検討していると言われている。Appleも同様だ。
しかし、Amazonの広報担当者は、テレビチャンネルのライセンシングや有料テレビサービス提供への野心を否定した。
同社の担当者はコメントでこう述べている。「当社は引き続き、『Prime Instant Video』の作品を増やすとともに『Amazon Studios』でのオリジナル番組を制作していくが、テレビチャンネルのライセンシングや有料テレビサービスの提供は予定していない」
AmazonはNetflixに追随して、ビデオライブラリの強化に組織的に取り組んでいる。規模が拡大する一方の映画とテレビ番組のライブラリを最初にストリーミング配信し、その後、独自のオリジナル番組の制作に乗り出している。
Amazonはテレビボックスの提供も検討していると言われている。
WSJの報道によると、Amazonは番組のライセンシングについて、少なくとも大手メディア企業3社と協議を行ったという。テレビ上のコンテンツの大半は、9社のメディア企業によって制作されている。
米CNETは米国時間1月21日、Intelがそれらの企業の多くとコンテンツ契約の締結に近づいていたと報じた。それは、原則として、コンテンツ企業にそのようなサービスを受け入れる用意があることを示している。
Amazonは既にCBS(米CNETの親会社)と密接な協力関係を構築している。AmazonはCBSの2013年夏のSFドラマ「Under the Dome」に対して、エピソードの放送後、わずか5日後に同ドラマをストリーム配信できる独占的権利と引き換えに、出資を行った。同社は「Under the Dome」の第2シーズンに関して、提携を更新し、それをHalle Berry主演の別のテレビシリーズ「Extant」にも拡大している。
チャンネルのライセンシングに関するAmazonとの話し合いについて、米CNETはCBSにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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