セガ、「project 575ミュージアム」を開催--PS Vita「うた組み575」について開発陣に聞く

佐藤和也 (編集部)2014年01月20日 17時32分
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 1月18日より東京・秋葉原にあるAKIHABARAゲーマーズ本店7階フロアにて、セガのコトバコミュニケーションプロジェクト「project 575」のさまざまなアイテムを展示する「project 575ミュージアム」が2月2日まで開催している。

 五・七・五形式で、ユーザーの言葉をヤマハの歌声合成技術「VOCALOID」(ボーカロイド)の歌声にのせて発信していく新しいアソビ「575」を提供することをコンセプトとした「Project 575」。iOSアプリ「うた詠み575」の配信を皮切りに、テレビアニメなど多方面に展開。1月23日にはPS Vita用ソフト「うた組み575」を発売予定。五・七・五形式の歌詞にあわせてテンポよくコトバを組み、リズムにのってコトバをうたう、リズムゲームとコトバパズルが融合したうた組みアクションゲームとなっている。

 ミュージアムでは「project 575」の関連イラストやグッズ、また正岡小豆役の大坪由佳さんと小林抹茶役の大橋彩香さんが発表会やイベントなどで着用したステージ衣装などが展示。グッズの販売も行われている。

  • モニターには各種PVを上映。その下にはPS Vitaの限定版「575 鳩寺女子学園入学プレミアムパック」の内容物が展示されている

  • 五・七・五の俳句や、願い事を書いた短冊を飾り付けられる笹も設置

  • 大坪さんと大橋さんが着用していた衣装が展示。髪飾りや靴も展示されている

  • 各種グッズも展示販売

  • 多様な作家陣によるイラストも展示

 開催初日となる18日には「うた組み575」の体験会を開催。会場には「project 575」のプロデューサーを務める森本兼次郎氏、「うた組み575」のディレクターを務める吉永匠氏が来場。発売を控えた「うた組み575」について話を伺った。

--発売まで一週間を切りましたが、今の心境は。

  • セガの吉永匠ディレクター(左)と、森本兼次郎プロデューサー(右)

森本氏:ここまでの2年間、いろいろとやってきましたがとても長かったです。ようやく小豆と抹茶をPS Vitaでデビューさせることができて、感無量です。アニメも良い評判をいただけてうれしいですし、これを機会に「うた組み575」で小豆と抹茶の魅力にハマっていただければと。

吉永氏:2人のキャラクターを通じて、ゲームに入る方が増えるといいなと。ゲームの仕組みに新たな試みも搭載していますので、新しいゲーム体験として楽しんでほしいです。

--どういった点が新しい試みだったのでしょうか。

吉永氏:音を使ったゲームなのですが、今回は言葉も使うという点が新たな試みとなります。音楽に身を任せて動くという本能的なところと、言葉を組み合わせる知性の部分がそれぞれ必要なんです。言葉の組み上げの要素を強くするとゲームとしてのテンポが悪くなりますし、音楽の要素を強くするとよくあるリズムゲームにまとまってしまいますので、このあたりのバランスを最後まで調整してました。

  • 「うた組み575」スクリーンショット

    (C)SEGA

森本氏:ゲーム全編を通して、正確さを求めるリズムゲームと少し違っています。最初はゲームとしてオリジナルの歌詞を組み上げていく遊びとなってますが、その先にユーザーさんが投稿していただいた歌詞で、言葉をを連想しながら遊んでいただくという楽しみ方が他のゲームとは異なる、ひとつのフックになると思います。

--曲ごとに遊び方が異なるかと思いますが、お気に入りの曲はありますか。

森本氏:これはゲームとして面白そうと感じたのは「それともおやつ?」ですね。

吉永氏:「ゆきげしょう」という曲があるんですけど、テンポがゆったりめで、全部3文字で構成してあったりと、ゲームが曲のほうにうまく寄せていけたなと。

森本氏:ゲームデザインとして、テンポ感重視の曲とメロディアスでコトバパズルを組み合わせられるスローテンポな曲の2つに大別できると思います。それぞれの楽曲にコンセプトやテーマがあるので、ポジティブな歌だったらネガティブなダミーの歌詞を用意して、全然違う歌に組み上げてみようといったことや、言葉を崩すと全然違う内容になるように選択肢の配置をするといったところは、かなり考えながら作りました。

吉永氏:元の歌詞を選ぶ上で、日本語を使っている人の文法感だったり人生観といった、ゲームの外に判断基準があるということも新しい点だと考えています。楽曲は楽曲で、音は音で、入力は入力でと割り切れていたところが多いと思うんですが、今回は歌詞と雰囲気も含めてまるごと融合できているかと思います。

--開発中のエピソードがありましたら教えてください。

森本氏:ほぼほぼ毎日喧嘩していました(笑)。

吉永氏:いろんな人に「仲悪いの?」と言われたのですが、なんでバレているんだろうと(笑)。

森本氏:このプロジェクトの始まり方からして、今までのセガにはないキャラクターを作っていこうというのがあったんです。僕が元々「ソニック」シリーズのゲームを作ってましたし、吉永もかなり変わったタイトルを作っていたので、この2人がひとつのことを一緒に何かをするとケミストリー(化学反応)が起こるのではという期待感が、僕たちにも会社にもあったのではないかと思います。

 今までにないことにチャレンジして、やってきたこと全てが新しいことづくしで前例がないんです。ゲームにしても同じジャンルを遊んできたユーザーに、より新しいものを遊んでもらおうということがありました。今までのセガにないキャラクターや世界観をひとつのタイトルを基点として、みなさんに訴求させていこうという考え方でしたので、何から何まで新しいことづくしで、何をしたらいいかよくわからない状況が続いていましたね。

吉永氏:楽曲と言葉の組み合わせが見える瞬間があって、これは結構面白いかもしれないと確認できたのがよかったです。

森本氏:最初の歌パズルの発想から、プレイしていただいた方のフィードバックをもらって、バランスを見出すのにかかり時間がましたね。

吉永氏:言葉を組んでリズムを叩くというところで、どこを見ていいのかというのがわかりにくかったのと、PS Vitaの持ち方そのものも何が正解なのかという点は苦労しました。

--本作に興味のある方などにメッセージをお願いします。

森本氏:遊びや仕組みも含めて、このタイトルはセガとしてかなりチャレンジしています。小豆と抹茶、project575という世界観を含めて、みなさんに気に入っていただけるように努力してきました。アニメを見て興味を持った方も、うた詠み575から楽しんでいただいている方も、世界観を含めて堪能していただければと。

吉永氏:「うた組み575」はゲームというか、楽曲を実際に楽しんでいくという新しいゲーム体験が入ってますので、ぜひ手にとっていただけるとありがたいです。

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