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2013年必聴ヘッドホン、オーバーヘッド編--気になるモデルを独断でピックアップ

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Bluetoothの定着化や新発想モデルなどが登場

 2013年に発売されたヘッドホンを、筆者の独断と偏見で振り返る第2回目はオーバーヘッドモデルの5選。本カテゴリには、耳をすっぽり覆ういわゆるアラウンドイヤータイプから、耳に載せるオンイヤータイプまでが含まれる。オーバーヘッドモデルは必然的に大口径ドライバとなるため、豊かで迫力のあるサウンドが楽しめるメリットがある。なお、音抜けの良い開放型は音が漏れてしまうため、インドアでの使用が基本となる。

 トレンド的には、これまでどちらかというとインナーイヤーに採用されるケースが多かったBluetooth機能が、オーバーヘッドにも定着してきたという点が挙げられる。それ以外にも大型ならではの構造を活かした新提案スタイルや、インナーイヤーと同様にフラッグシップ機の進化が見受けられた。

ボーズならではの発想が際立つ初のBluetoothモデル
【ボーズ/AE2w Bluetooth headphones 5月発売】

  • 「AE2w Bluetooth headphones」

 5月には、ボーズ初のBluetoothモデル「AE2w Bluetooth headphones」(AE2w)が登場した。QuietComfot 20も同様だが、2013年はボーズ初のアイテムが際立っている。AE2wの特長は何といっても、取り外しができるBluetoothコントロールモジュールだ。音に定評のある「AE2 audio headphones」をベースに、なるほどこう来たか!と唸らせる一体型デザインを実現している。

 Bluetoothコントロールモジュールは左側のハウジング下部にあり、取り外して充電したり、充電中にヘッドホンを使いたい場合にも、付属のオーディオケーブルをつないで有線にてリスニング可能。低音再生技術「TriPort」に、本製品独自となる「アクティブ・イコライゼーション」を組み合わせることで、迫力あふれる低音と臨場感あふれるサウンドを体感できる。マルチファンクションボタンで音楽再生や通話などに対応する。

大口径を擁したオーバーヘッドの“ハイブリッド”機
【JVCケンウッド/HA-SZ2000 5月発売】

  • 「HA-SZ2000」

 さらに5月はもう1つ、オーバーヘッドモデルでの「ハイブリッド」を具現化した、JVCケンウッド「HA-SZ2000」が発売された。数々のスピーカやオーディオを手掛けてきた、同社ならではの音響技術がヘッドホンにも存分に発揮されている製品だ。

 低音部と高音部を2つに分け、カーボン振動板の55mm重低音用ドライバと、カーボンナノチューブ振動板の30mm中高音用ドライバの2基を内蔵。低音部にはスピーカのケルトン方式を応用し、2つのチャンバを設けた「ストリームウーハーDB(ダブルバスレフ)」を採用することで、重厚感あふれる豊かな低音からきめ細かな中高音まで実現する。また、銀コートOFC線コードや蒸れにくいプロテインレザーのイヤパッドなど、細部に渡って高品位な仕様が盛り込まれている。

世界を席巻した「MOMENTUM」のオンイヤーモデル
【ゼンハイザー/MOMENTUM On-ear 7月発売】

  • 「MOMENTUM On-ear」

 7月には、日本以上に世界で人気の高い、ゼンハイザー「MOMENTUM」シリーズのオンイヤーモデル「MOMENTUM On-ear」が登場。「MOMENTUM BLACK」に続く、同シリーズ第3弾モデルでも、一貫した世界観が引き継がれている。落ち着きのある色合いで質感の高いボディ、ステンレススチール製のスライダを大胆にあしらったデザイン、そして力強く鮮やかなサウンドが魅力だ。

 MOMENTUM On-earでは耐久性と快適性を追求し、車の内装などに使用される高級素材イタリア製アルカンタラを採用。優しい肌触りで長時間のリスニングにも最適だ。ケーブルは着脱式を採用し、付属のアップル用のマイク付リモコンケーブルに交換すれば手元で通話や音楽再生などが楽しめる。10月には、新色となるブラック、ブラウン、レッドが追加されている。

街で見かける定番“b”マークの後継モデル
【beats by dr.dre/New studio(BT OV STUDIO V2)9月発売】

  • 「New studio(BT OV STUDIO V2)」

 2012年から2013年にかけて、海外はもちろん日本でもよく見かけることが多くなったbeats by dr.dreのヘッドホン。9月には、その看板ともいうべき「beats studio」が「New studio(BT OV STUDIO V2)」としてリニューアルされた。さらなる軽量化を実現し、こだわりのデザインと音質への追求が図られている。

 独自のDSP「Beats Acoustic Engine」を採用し、ノイズキャンセリング機能の「ANC(アダプティヴ・ノイズ・キャンセリング)」を搭載。ドライバ情報は非公開だが、メリハリの効いた迫力のサウンドが特長だ。ヘッドバンドからハウジングにかけて美しい流線型のフォルムながら、コンパクトに折りたたみも可能。ケーブルは着脱式でマイク付きリモコンケーブルも付属する。ケーブルを抜き差しすることで、ヘッドフォンの電源がON/OFFされるなど使い勝手も◎。

タッチするだけで切り替え可能なDSPを搭載
【ハーマンインターナショナル/JBL Synchros S700 11月発売】

  • 「「JBL Synchros S700」」

 11月には、独自のデジタル信号処理「LiveStage DSP」を内蔵した、ハーマンインターナショナル「JBL Synchros S700」が登場。ありそうでなかったDSP(デジタルシグナルプロセッサ)をヘッドホンに内蔵し、ハウジングの外側を押すだけで音質を可変できるという優れモノ。音楽に合わせて低音を強調したり、ボーカルを強めたりとカスタムできる。

 JBLスピーカーのアイデンティティを受け継ぎ、ハウジングはスピーカのウーファユニットをモチーフとしている。DSPで音場空間を広げ、自由に音質を変えられる本製品だが、ベースとなるサウンドは大口径50mmドライバによる豊かな低音と明瞭な中高域再生を基本としている。iPhone用と4極プラグ対応スマートホン用、2つのマイク付き3ボタンリモコン搭載ケーブルを付属しており、シーンに合わせた利用ができる。

新構造や定番の後継機など高レベルなモデルが出そろう

 オーバーヘッドモデル5選は、それぞれが独自の存在感を放つ個性的な製品が並んだ。結果的に、いずれも屋内外で使用できる密閉型のチョイスとなっている。定番の新製品はもちろん、新たな構造や機能を盛り込んだものなど多岐に渡るが、いずれも高レベルの製品であることは間違いない。装着感は好みが分かれるので実際に試した方がいいだろう。

◆インナーイヤー編はこちら

◆ヘッドホンアンプなどを含めた番外編はこちら

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