ARMがGeomericsを買収した。Geomericsはゲームのライティングや画像の向上に重点を置いたグラフィック技術を開発する企業だ。
英国ケンブリッジに拠点を置いてプロセッサ設計を手がけるARMは、消費者がより高度なグラフィックスやリアルなシーンを含む製品やモバイルゲーム向けの製品を重視するようになるのを受けて、ビジュアルコンピューティング分野に進出した。チップ開発企業は、とりわけPC市場の最近の低迷を考えると、競争力を維持するためにモバイルプロセッサ市場に進出する必要があり、ゲームにおける性能はこうした傾向の中で大きな位置を占めている。
Geomericsの買収によってARMは、よりリアルなグラフィックスを処理できるチップの開発機会を得る。具体的に言うとGeomericsは、PC、ゲーム機、モバイル端末でダイナミックなライティング効果を短い実行時間で生み出すグローバルイルミネーション技術「Enlighten」に焦点を合わせている。同社の3D技術は「メダル オブ オナー ウォーファイター」「EVE Online」「ニード・フォー・スピード ライバルズ」などのゲームに採用されてきた。
買収条件は明らかにされていない。
ARMによると、今回の買収によってGeomericsは製品ラインアップを強化し、モバイル端末市場への進出を開始できるという。GeomericsはARMの独立した子会社となる見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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